〈組合〉 |
まず、予備交渉でお聞きした看護婦の増員数を確認したい。定員内が1名、定員外がゼロ、暫定定数が12名ですね。それから定員削減は何名でしょうか。 |
〈当局〉 |
定員内の増員は3名、内訳は血液浄化部に1名、ICUに1名、リスクマネージャー1名。14年度の定員削減数は医(二)、医(三)のトータルで1名きている。 |
〈組合〉 |
現在の定員内と定員外の総数を3月末現在で教えていただきたい。 |
〈当局〉 |
3月末現在なので4月初めに知らせる。 |
〈組合〉 |
1)について回答をお願いしたい。 |
〈当局〉 |
補助者の経費は病院長裁量経費を使っている。病院長裁量経費が年々減少している。この経費の内訳は人件費に5割、医療機器に5割の割合となっている。機器も交換が必要なものがかなりある。これ以上補助者を雇うと医療機器が買えない。現状では困難。増額されれば考える。 |
〈組合〉 |
昨年の交渉ではきりきりの2対1を取ると言われた。ゆとりのある2対1にするための今後の増員計画はだされているのでしょうか。 |
〈当局〉 |
2.5対1でやっているところも今年はすべて2対1にしなさいと文部科学省が指示している。 |
〈組合〉 |
増員の要求は出されたのでしょうか。 |
〈当局〉 |
出した。結果、定員内の3名増が認められた。 |
〈組合〉 |
定員内の増員要求は何名されたのか。 |
〈当局〉 |
記憶にない。非常勤を定員化したいと要求した。 |
〈組合〉 |
定員外の要求数は。 |
〈当局〉 |
4月からCCUに3名定員外で増やす。 |
〈看護部長〉 |
あと5名は要求している。5名と3名の8名非常勤でいれてもらう。人員配置も検討している。CCUは4月から稼働はしないが、人員は前倒しでいれてもらう。 |
〈組合〉 |
8名の非常勤増員は院内措置でしょうか。昨年の交渉で「今年一年2対1にして増収になれば増員になる」と言われた。86〜88%の稼働率を維持したまま在院日数の短縮も28日を切りI群となり増収になった。文部科学省は増収になれば増員もしやすくなると言っている。先行投資で増員していたならその分を定員外で取ってこなかったのはなぜか。 |
〈当局〉 |
今回の約400名の増員は2対1になっていないところに配分される。 |
〈組合〉 |
2対1になっているところにも配分されている。 |
〈当局〉 |
熊大病院は平成13年6月に2対1になっている。14年の概算要求では2対1に移行していない大学が増員を獲得している。 |
〈組合〉 |
北大は2対1になったが、今年4月からも16名増員されると聞いている。 |
〈当局〉 |
2対1以上のことはありえない。さらに増えたということは新しい部署に看護婦を重点的に増やしたのではないか。 |
〈病院長〉 |
何らかのセンターとかで取っていかないといけない。実績を示して獲得していかないければならない。本院でもいろいろなセンターを要求している。センターが認可されると看護婦が増えている。救急救命センター等が認可されると増える。残念ながら当院の収支に関する評価は42大学中36位で高くない。 |
〈当局〉 |
定員内とはいかないが非常勤で雇用していきたい。病院全体で考えて行きたい。 |
〈組合〉 |
文部科学省が言っている2対1への移行による増員の目的は、看護体制の改善、医療事故の防止、医療サービスの向上のはずなのに現場はそのように感じていない。資料3を見ていただきたい。増員されても超勤は減っていない。各病棟、超勤を減らすように努力している。しかし、一人の能力にも限界はある。表にあるように退院患者が増えている。これが原因だと思う。業務を改善するのはスタッフだが、それに対応できる体制を整えるのは管理者ではないのか。 |
〈当局〉 |
厚生省の方針では患者2に看護婦1となっているが、それが日本の最高の体制である。それ以上は望めない。超勤を減らすのは中で工夫していかなくてはならない。 |
〈当局〉 |
文部科学省が2対1以上にお金をくれるはずがない。1.5対1にすると会計検査院から文句が出る。それ以上の配置は認めない。 |
〈組合〉 |
それ以上の配置を認めないと文部科学省がいっているのか。 |
〈当局〉 |
国の方針に反することになる。言い訳が利かない。2対1以上のことはできない。 |
〈組合〉 |
2対1以上の体制は患者の為になる。そのことに対して文句を言うというのはおかしい。初めて耳にした。 |
〈組合〉 |
2対1は最低基準だと私達は考えている。 |
〈当局〉 |
2対1は患者対看護婦の最低基準だとは理解している。国費をいかに有効に使っているかどうかを検査院はみてくる。2対1以上だと過剰投資としてみてくる。1.5対1や1対1が望ましいがそういうところにばかり金を投資できないと言っている。 |
〈組合〉 |
これまで病棟婦さんがおこなってきた周辺業務が看護婦にかかってきている。現状を話してもらいます。 |
〈組合〉 |
4月から看護婦が1名増えて看護助手も0.5人増えた。しかし、これまで1フロアーに1名だった病棟婦さんが2フロアーに1名となり配膳は看護助手さんが好意で早くきて行ってくれている。夕方は日勤者が居残りをして行っている。メッセンジャーがきてくれたりはしているが業務が増えて看護助手さんも手伝ってくれるが、看護婦にほとんど回ってきている。空床利用、救急、転科も多い。患者さんの出入りが多くて業務が繁雑になってきている。 |
〈組合〉 |
各病棟では配膳を超勤で対応したり、早出遅出を作って対応している。 |
〈組合〉 |
二内科6階では、病棟婦が2フロアーに一人で配膳業務が看護婦の負担になっている。夜勤帯は二人でできないので居残りで対応している。看護婦は何でもしてもいいというのもわかる。しかし、何でもできるからと何でもすると大事なことができなくなる。食事を配りながら患者さんを起こしたりしていると次の患者に配膳するのが遅くなる。現在の2対1は最高の基準といわれたが1.5対1を取っている病院は全国で2割くらいある。熊大病院でも検討して行くべきではないでしょうか。先日の文部科学省の桑原さんの講演会でもあったように、これからは病院の売りは何かを打ち出して行かないといけない。ここに入院してよかったと思う病院にしたいと看護部長もおっしゃっておられた。 |
〈組合〉 |
超勤がどうして減らないかを調べていただきたい。「生活給」発言が先日予備交渉であったが、この場で撤回していただきたい。 |
〈当局〉 |
・・・・・(返事なし、数名うなづく) |
〈組合〉 |
補助者は現状のままだということになったが新病棟移転後はどうなるのでしょうか。看護部長にお答えいただきたい。 |
〈看護部長〉 |
現在検討中です。 |
〈組合〉 |
補助者の必要性は感じておられるのでしょうか。 |
〈看護部長〉 |
あらゆる面から検討していきたい。どのようにしたら一番いいのかを考えていきたい。 |
〈組合〉 |
たとえば、洗面台を磨くのも必要な業務であり、患者サービスのひとつと思う。周辺業務をどのように考えているのか。2対1になっても病棟の改善にはならなかった。病院からもぜひ、1.5対1を要求してもらいたい。ご存じかと思いますが、資料5にありますように看護協会も要求している。ぜひ、お願いしたい。 |