病院長交渉 予備交渉報告



日時: 2002年2月14日 木曜日 15時30分〜18時15分
場所: 管理棟2階第二会議室
出席者: <当局> 岩崎総務課長、深澤管理課長、宮田医事課長、片山総務課長補佐、中村副看護部長、中村人事係長、田代人事係主任
<組合> 市川副委員長、野崎支部長、前田副支部長、中村副支部長、奈須書記長、丸山書記次長、徳永書記


それぞれ自己紹介
〈当局〉 今日は17時30分までの2時間を予定している。まずはそれぞれ自己紹介をお願いしたい。

組合側自己紹介
当局側自己紹介

〈当局〉 問題があることは認識している。私も昨年4月にこちらにきたので勉強させていただきたいと思う。
〈当局〉 日程は2月25日月曜日、3月6日水曜日、3月14日木曜日のいづれかの15時から17時を予定している。時間を超える場合はうち切る。学長交渉が控えているのでできれば2月25日にやりたい。
〈組合〉 持ち帰って検討したい。
〈当局〉 従来通り2時間程度でやりたいと思っている。できたら早くやりたい。会計監査などが入って遅れた事は申し訳ないと思っているが。
〈組合〉 2時間でうち切るということですが、病院長は5時以降何かはいっているのでしょうか。
〈当局〉 会議ははいっていない。例年通りの時間です。
〈当局〉 人数については、こちらは現在では7名を予定している。組合側も7名でお願いしたい。
〈組合〉 昨年と同じ程度の人数でお願いしたい。
〈当局〉 こちらも増えることもあるがお願いと言うことで検討していただきたい。
〈当局〉 場所は第一会議室か山崎記念会館を予定している。録音はしない。
〈当局〉 団体交渉ではないので少人数で行いたい。できれば支部の交渉であるので本部の人がでてこられたらオブザーバーという形として出席していただいて発言しないでほしい。
〈当局〉 本部事務局人事に確認したところオブザーバーということで確認した。
〈当局〉 こちらとしてはあくまでも支部として交渉を受けたわけなので。
〈組合〉 昨年も本部から出席しているがそのようには聞いていない。
〈当局〉 オブザーバーという形でこちらは対応したい。
〈組合〉 しかし、学長交渉では病院問題で発言できる人が出席しない。
〈当局〉 それはわかる。一応事務局から本部をいれて欲しいと言う要請があったときにオブザーバーでというのを確認している。
〈当局〉 なるだけ例年通りという風に努力していただいてあまり本部からの出席者は発言されないように控えていただきたい。
〈組合〉 できることとできないことがあるというのは組合側でも承知している。ただ、文部科学省へ伝えることはできるのではないかと思っている。私達は建設的に協力的に意見を言っていくべきだと思っている。
〈当局〉 そのように言っていただけるのはありがたいお話だが、私達のお願いは要望をされても無理なことは無理だということをご理解いただきたいということ。国家財政とか、社会的な流れとか、法人化とかいろいろな流れがある。そのような流れをふまえて発言してほしい。言うだけ言いっぱなしでは進展しない。
〈組合〉 本省へこちらが要求していることをどんどんもっていってほしいと言っている。病院の裁量権がどこまでかということは承知している。
〈組合〉 もう一つお願いがある。要望に対して病院側が一気に実現する方策は今の所ない。しかし、昨年看護婦が増員しましたよね、ご存じだと思うそれを評価した上で今年の話しをもっていってもらいたい。能なし、などの発言は控えて欲しい。
〈当局〉 日程についてはあとで返事をもら。項目は例年同じようですが頭の方で病院長懇談、その後交渉という形を取りたい。今日の予備交渉では本交渉にもっていくものと交渉から除くものという作業を行いたい。
〈組合〉 項目からおとすというのは言い方がおかしい。
〈当局〉 予備交渉でおとすのではなく、ここで済んだということにしたい。
〈組合〉 それなら結構です。ただ、予備交渉で済んだ項目については再度本交渉で確認します。


1. 病院の再開発について

 1) 情報の民主的な公開を常におこない、開発の進行状況を伝えること。
 2) 実際に働く職員の声を積極的にとり入れること。
 3) 再開発後の医療を充実させるための増員計画について明らかにすること。
 4) 保育所の位置づけの明確化並びに組合事務所の場所を確保すること。

〈当局〉 1.については例年管理運営事項であるので15分から20分ぐらいとって病院長懇談としたい。
〈組合〉 10分程度にしたい。
〈当局〉 ファーストクラスに入っているのでそこから取り出せるのではないか。写真も入っている。
〈当局〉 討議内容については、再開発委員会がすべてだ。


2. 看護婦増員及び待遇改善について

1) 充実した2対1体制を確立するために看護補助者を1フロアーに複数配置すること。
2) 増員によって充実した看護体制を実現して労働条件を改善すること。
(1) 夜勤体制を3人以上に強化して回数を月8回以下にすること。
(2) 充実した救急外来体制を確立するために適正な人員配置を行うこと。
(3) 外来看護の充実を図ること。
(4) 超過勤務時間が短縮できるような体制を整えること。
(5) 年次休暇の取得日数を全国平均(14日)に引き上げること。
3) 専門性の低下とリスクの増大を防ぐために恒常的な応援体制は中止すること。
4) 病休、長期研修者についての代替要員をただちに保障すること。
5) 新病棟再開発後の看護体制を強化するための増員計画を立てること。また、移転に伴う看護体制の再編時には労働条件が悪化しないようにすること。
6) 4週8休を責任をもって完全実施すること。
7) 二交替制の試行、導入は行わないこと。。
8) 働きやすい職場づくりのために 
(1) 職員の配置については看護の専門性を生かせるように本人の希望を重視し配慮すること。
(2) 統一した情報が届くように婦長会報告などはコンピューターに入力すること。
(3) ナースキャップを自由着用にすること

〈当局〉 2.1)については本交渉でやりたいと思う。
〈組合〉 お聞きしますが、昨年から削減された病棟婦が2002年4月からまた削減されると聞いているが、どうなのでしょうか。
〈当局〉 はっきりしていない。現状維持でいく。
〈組合〉 今までもでたことはないのでしょうか。
〈当局〉 話しはでたが、4月に減らすことはない。今まででたことはない。ただ、今年の再開発移転の段階では変わる可能性はある。
〈組合〉 昨年4月の削減で病棟は大変になっている。
〈当局〉 看護助手が0.5名増えましたよね。両方増やして欲しいと言うことでしょうか。患者にとって何がいいかを考えている。病棟婦よりも看護婦がベッドサイド業務をしたほうがいいと私達は考えている。
〈組合〉 患者サービスの向上ということで昨年非常勤看護婦の増員があった。昨年組合でとったアンケートには4月の病棟婦削減ごに業務が煩雑化したとの意見が多く寄せられている。患者サービスと考えるならばクラークとかも考えていくべ気ではないでしょうか。他大学には配置されているところもある。
〈当局〉 定員が決まっている。看護婦か補助者のどちらを選びますか。
〈当局〉 2)−(1)、(2)、(3)は本交渉になるかなと思っている。(4)、(5)はもっていかないとしていいか。
〈組合〉 超勤の実態はどのようにとらえているか。
〈当局〉 不思議なことに昨年あれだけ看護婦が増えても超勤が減らない。
〈組合〉 去年と今年の予算はどうでしょうか。
〈当局〉 今の社会情勢からいくと予算は増えない同じでよしとしている。
〈組合〉 カットはいつからしているのか。
〈当局〉 医(二)、医(三)はカットしたくない。事務は100時間残っていても1/4か1/5しか支給されていない。現場の人にはできるだけ支給するようしている。昨年4月から押さえ込みもしてカットしないようにしているが1割くらいしている。
〈組合〉 実際にカットしているのですね。何月からカットされているのでしょうか。
〈当局〉 はい。昨年の8月からです。
〈組合〉 3年前は12月からでしたよね。
〈当局〉 事務は100時間でも150時間でも35時間しかでない。
〈当局〉 原資は増えないのに支給額は増えない。
〈組合〉 人数が増えたのに減らない実態を調査して欲しい。
〈当局〉 仕事の取り組みに工夫ができないか、検証を職場の人に取り組んでもらいたい。 
〈当局〉 生活給としている人もいるのではないのか。
〈組合〉 それはない。
〈当局〉 こちらも原因がわからない。
〈組合〉 超勤が減らない実態を調べてほしい。病棟では早く帰りたいと思っている。今は、プライベートを大事にしたい人が多い。
〈組合〉 超勤の増加と病院の収益があがるのとは比例している。調査をぜひやってもらいたい。
〈組合〉 何か数字をあげてもらいたい。
〈当局〉 年休は取りやすくなっているのではないか。平成11年度が8.3日、12年度が8.5日、13年が10.5日と年々伸びている。よく海外旅行などに行かれていて私達はうらやましく思っている。書類が回ってくるが多いですよね。
〈組合〉 先ほどの数字には待機年休もはいっているのでしょうか。ICUとかは職場に行って取るという年休も含まれているのでしょうか。
〈当局〉 待機年休は数には入ってはいるが、少ないので関係ない。超勤については、減らすように婦長に聞いている。30時間しないよう、20時間以内にするように指導をしている。
〈当局〉 3)、4)、5)は本交渉にもっていくということにしたい。
〈当局〉 4)の代替補充についてはだいたい対応している。
〈組合〉 病休者にはない。
〈当局〉 こちらも努力している。
〈当局〉 突発的な急な病休が出た場合にはすぐには補充できていない。
〈当局〉 3ヶ月以上でくる人がいない。
〈当局〉 我々としては欠員の補充については認識を持っている。ただきてくれる人がいない。ご理解いただければこの予備交渉で終わりにして本交渉にはもっていかない。
〈当局〉 3ヶ月以上の診断書が出たらいれている。
〈組合〉 長期研修者についてはどうでしょうか。
〈当局〉 無理ですね。それは募集していない。年に1人か2人くらいでしょう。
〈当局〉 極力探したりしている。病院に履歴書とかストックがあればいいがそういう状況ではない。ハローワークに張り出したり看護協会に電話したりしている。ご理解願いたい。
〈当局〉 6)、7)については本交渉にもっていっても一緒なのでここで済んだということにしたい。4週8休については全勤務箇所でなされている。週40時間ですから。二交替については今のところない。二交替はメリットもけっこうある。いいのかなとも思う。よそでもやっているところが増えていますよね。しかし当面考えていない。
〈組合〉 二交替はハードな勤務の中では連続していて緊張が続かない。
〈当局〉 8)—(1)、(2)、(3)についてはここで回答したい。(1)の配置については最大限考慮している。無理な配置はしていない。(2)の文書化については議事録を配布している。婦長に議事要録も渡しているのでそれを病棟では張り出しているはず。
〈組合〉 見たことがない。
〈当局〉 看護婦はファーストクラスをなかなか見ない。
〈組合〉 入力は今後もやらないと言うことでしょうか。
〈当局〉 議事要録がいっているはず。内容を書いたのが渡してあるはず。医局長会議とかも同じだと思うが。
〈組合〉 なぜ、婦長会報告だけのせないのか。
〈当局〉 のせてもいいが婦長会の中では考えていない。
〈組合〉 考えていないと言うことですね。わかりました。ではナースキャップについてはどうでしょうか。
〈当局〉 今の所考えていない。患者さまの話を聞いたりすると今のままがいいと考えている。
〈組合〉 学生は外してますが。
〈当局〉 あれは病院が言ったのではなく、学校から言ってきただけですから。
〈当局〉 イメージとしてキャップはつけているほうがわかりやすいと思うが。
〈当局〉 していないと病院の中では医師、看護婦とわからないと思う。
〈当局〉 看護婦、看護助手の区別がつくのか。
〈組合〉 病院の職員というのがわかればいいのではないのでしょうか。
〈当局〉 入院している人は看護婦と何となくわかる。我々は気持ち的に看護婦さんだろうとわかっていろいろしてくれるという安心感がある。
〈組合〉 白衣は着ていますからわかるのではないですか。
〈当局〉 パンタロンの時はわかりにくいですよね。
〈組合〉 看護士もいるので関係ないと思う。
〈組合〉 感染源にもなっているとも聞いている。
〈当局〉 遠藤先生の講演会が先日あったが、キャップレスは少数だった。
〈組合〉 進んでいる病院ではしていないところが多い。
〈当局〉 部署によっては着けていないところもありますよね。ICUもそうですよね。それでいいんじゃないんですか。
〈組合〉 二内科では特に強い要望があった。
〈組合〉 交渉項目について意見を取ったがかなり多くの看護婦から要望が多い。今後も検討していってもらいたい。
〈当局〉 前向きに検討を継続していくということでいいでしょうか。
〈組合〉 点滴とかあたって仕事がしにくいという意見も聞かれた。検討お願いしたい。
〈当局〉 私達が考えるのは看護学生で戴帽式がある。看護婦の誇りで自覚が出るのではと思うが。あれに憧れて看護婦になった人もいるのではないか。
〈組合〉 それが時代の流れということではないでしょうか。
〈当局〉 今のところ考えていないというのがこちらの回答です。
〈組合〉 項目にはないが、妊娠判明時の夜勤免除についてお聞きしたい。1997年の交渉では「申し出があれば免除している。」との回答をもらっている。最近、妊婦が増えていて言い出せない人が多い。申し出ができること自体を知らない人も多い。ICUでも知らない人がいた。
〈当局〉 婦長が知らない事がある。
〈組合〉 現在、ICUでは3人切迫流産がいる。
〈当局〉 申請があれば免除することを、徹底するということではなく婦長が言うべきではないでしょうか。
〈組合〉 申し出ができる、という指導は誰がするのでしょうか。
〈当局〉 公務員の心構えでオリエンテーションの時に説明はないのでしょうか。
〈当局〉 休暇のことだけしか説明していないのではないか。
〈当局〉 徹底させます。そこそこで指導する。婦長が言うべきだと思っている。
〈組合〉 夜勤免除の申し出は本人次第だけれども、名古屋大学病院では婦長マニュアルの中にその項目が盛り込まれていると聞いている。ひとこと指導してもらいたい。
〈当局〉 夜勤免除については各病棟で婦長が配慮している。他の病棟では夜勤を三人にしたりB4勤務をつくったりしている。指導はしている。ICUの婦長は妊娠を知らなかったのではないですか。
〈組合〉 夜間看護加算を取っておられるということですが、夜勤は平均9回以下になつているのでしょうか。
〈当局〉 はい。
〈組合〉 来年度の増員数を聞きたいのですが。全国で定員内52名、非常勤で408名と聞いているが、熊大には何名配置されるのでしょうか。
〈当局〉 定員内は3名、非常勤は2対1になっているのでゼロ。暫定は12名。暫定についてはあまり表にださないようにしてもらいたい。
〈組合〉 暫定で減った4名分についてはどうされるのでしょうか。
〈当局〉 確定はしていないが、学内予算で、となる。
〈組合〉 北大病院は2対1をとっているが16名増員と聞いている。
〈当局〉 残念ですが、北大は新しいセクションができるのではないか。
〈組合〉 定員削減については。
〈当局〉 割り当ては1名だが・・・。
〈当局〉 本交渉でお答えします。
〈組合〉 わかれば本交渉前に教えていただきたい。


3.医療職(二)職員問題について

1) 定員外職員増に伴う業務計画及び勤務計画について明らかにすること。
2) 2001年4月から実施されている人事交流については職場の声を反映させること。
3) 増員によって以下の体制を整えること。
(1) 当直明けの勤務日には、職員の健康維持、業務の安全を考慮し職務を免除すること。
(2) 中央検査部の日直は2人体制で行えるようにすること。
4) 大型機器の設置・導入の際には必要な人員を確保すること。
5) 理学療法部に技師長制を導入すること。当面、学長が自らの責任で技師長を任命すること。
6) 以下の要求について人事院、文部省へ上申すること。
(1) 技官の研究費、研修を制度化すること。
(2) 業務当直手当を増額すること。

〈当局〉 3.—1) 、2) についてですが。
〈組合〉 昨年と同じ回答だと思うが、5)についてだが神戸大学では技師長制が取れている。組織としては当然だと思うが調べて見てほしい。
〈当局〉 調査してみる。
〈組合〉 項目にはないが、定員を採用するときに公募で採用するが部署部署で採用のやり方が違う。看護婦の場合とかは一度ペーパー試験を受けたらあとは面接だけだと聞いているが。
〈当局〉 採用の時に噂がたつような事をやりたくない。公明正大にやりたい。
〈当局〉 前は非常勤が少なかったので一年もせずにいれた。増えてきたのでペーパーを2、3年くらい前からやっている。
〈組合〉 現役の受験者がペーパーが有利となるのではないか。
〈当局〉 ペーパーだけでなく日頃の勤務状況も配慮している。
〈組合〉 ペーパーだけでなく加味されているというのがわかればけっこうです。3)—(2)については予算とかもかかると思いますが。
〈当局〉 文部科学省を通しての人事院協議となる。動いてはいるが。資料とかもらってやっているところ。4月からというのは無理。
〈組合〉 かなり業務が増えていて、検査をやっている間に交差とかも入ってきている。一人では対応しきれていないのが現状なので早急にお願いしたい。
〈当局〉 そういう線になるように事務局、本省でやっている。当面は約束できないが、動いている。


4.賃金に関わる諸問題について

1) 各職種の基準適合者の昇格の実現を積極的に進めること。
2) 看護助手の3級昇格について、医(三)定数流用者を含め、2級高位号俸者が全員昇格できるよう対策を講じること。
3) 行政職(二)職員の昇格については、附加業務を含めた職務内容を正当に評価し、昇格を速やかに実現すること。特に設備管理技士の職務内容を正当に評価し、積極的な昇格をおこなうこと。
4) 看護婦の2級高位号俸者は全員3級に昇格させること。

〈当局〉 4.—1)、2)、3)、4)については実現に向けて推薦している。
〈当局〉 基準に達した人は全員推薦している。本省がすぐ定数をくれる訳ではない。要求はしている。少しずつでも認められている。すべて要求している。
〈当局〉 4.—2)は本交渉にしますか。
〈組合〉 他大学ではできている。
〈当局〉 確かに以前は認められていた。基本的には2級までしかいかない。
〈組合〉 事実、できているところがありますよね。京大病院とか。要求の仕方とかもあるのではないか。
〈当局〉 今の回答としては定数をもらえるよう努力はしている、としか言えない。京大病院を調査してみないといけないですね。
〈組合〉 新潟大学もです。
〈組合〉 退職間近な人も多いのでぜひ、調査してもらいたい。
〈組合〉 京大と新潟大の調査結果を教えていただきたい。
〈当局〉 京大を調査した結果を本交渉で教えればいいのではないか。特殊な理由があるかもしれない。
〈当局〉 4.-3)は病院だけの問題ではないので学長交渉で取り上げるのはどうでしょうか。こちらとしても努力はしている。
〈当局〉 それ以上の事は言えない。
〈当局〉 無効でも同じ回答だとは思うが
〈当局〉 病院としての回答は去年と同じ。
〈当局〉 4.-4)については、副婦長でないといけない。
〈組合〉 退職前の方をできるだけ3級にしていただきたい。
〈当局〉 3級は副婦長でないといけない。年齢の高い人ばかりになるとバランスがあるので全員するのは無理。
〈当局〉 辞める前の一年くらい前にと、そういう風には考えている。今まで頑張ってきた人にという意味もわかる。
〈組合〉 枠があれば今後もやっていく。


5.定員外職員の定員化及び待遇改善について

1) 定員外職員を定員化すること。  
2) 日々雇用職員のパート職員への切替を行わないこと。  
3) 賃金の切り下げ、解雇を行わないこと。特に教室系事務職員が配置された部署でこのような問題が起こらないよう充分留意すること。  
4) 日々雇用職員の退職手当の支給割合については第3条の第2項ではなく第1項を適用すること。  
5) 3年期限付き雇用を撤廃するよう人事院・文部科学省に上申すること。  
6) 以下の待遇改善について人事院、文部科学省へ上申すること。  
  (1) パート職員へボーナスを支給すること。
  (2) 日給額の算定に祝祭日や年末年始を有給日として考慮すること。
  (3) 特別休暇(夏期休暇、パート職員への忌引休暇・病気休暇など)を適用すること。
7) 超過勤務手当については実働分を支給すること。  
8)  福利厚生を充実させること。
  (1) 永年勤続表彰の対象者とすること。
  (2) 生涯設計セミナーに参加する機会を与えること。

〈当局〉 5.については従来回答しているのと変わらないが、7)ついて以外は全学的な問題でもあるので学長交渉でやってもらいたい。
〈組合〉 7)についてはどうでしょうか。
〈当局〉 先ほどと同じ考えで予算があれば可能。
〈当局〉 要するに裏付け。予算がないとそれ以上は財布から出せない。
〈組合〉 一時金についてはどうでしょうか。
〈当局〉 支給する方向で動いている。
〈組合〉 決定はされていない。本部で決定されれば適用される事になるのでしょうか。
〈当局〉 校費ですから、学部によってはどうでしょうか。
〈組合〉 8)—(1)ですが、20年以上の勤務者への祝賀会が3月行われていますよね。そこに非常勤職員を出席させていただきたい。
〈当局〉 今は祝賀会はやっていない。
〈当局〉 公務員への世間一般の疑惑の目があるので慎むという意味でやっていない。以前はホテルで会食も兼ねて行っていた。それがくすのき会館になり会食も今はやっていない。今は表彰状の授与式だけを行っている。
〈当局〉 雇用形態の違いから非常勤職員の方には感謝状という形でやっているはず。組合からの要求で10年くらい前から全国に先駆けて実施している。
〈組合〉 昨年、1名の事務補佐員の方がその場に案内を受けていない。
〈当局〉 変更になったかもしれない。事務局に聞いて組合事務所に伝える。


6.行政職(二)職員問題について

1) 栄養管理室に主任調理師をおくこと。
2) 退職者の後補充を行い、業者委託を拡大しないこと。

〈組合〉 6.-1)については組織としては主任という立場の人がいてもおかしくないと考えている。
〈当局〉 調理師長、副調理師長がいる。本当は主任調理師だけのはず。熊大独自でやっている。主任をつくったときにその後、長になれなかった時にもめるのではないか。
〈当局〉 実態を考えたとき、長が1名、副が3名、残りが6名しかいない。
〈組合〉 外注の方も部下として含まれる。そのような組織としておいた方が昇格の時に上位級を要求しやすくなるのではないか。
〈当局〉 上位級は難しい。
〈当局〉 なぜ数の話しをしたかというとここ1、2年で2名が退職する。そうすると職員が減ってくる。
〈組合〉 設備管理では全員が役付きとなっている。
〈当局〉 今のところ主任についてはあがってきていない。まとまっていないのかなと思う。
〈当局〉 実際現場からそういう事がでれば検討する。
〈組合〉 本交渉で発言させてもらえれば。希望しているということを発言する。


7 .教官の諸問題について

1) 教官の定員削減にどのように対処するか明らかにすること。
2) 教官、医員、研修医に白衣を支給すること。

〈当局〉 7 .-1)については平成15年に1名も16年に1名17年に1名きている。それについてはどこを1減にするか決まっていない。どういう方法でどの科からおとすか病院長などが検討されていかれる。
〈組合〉 本交渉で教官の方が発言されますので残します。
〈当局〉 病院の収入を上げないといけないという方向に向かっている。先ほど以上の回答は出ない。
〈組合〉 それを病院長自身の口からいってもらい、それに対し言いたいことがある。
〈当局〉 病院長に話されてもいいが、それ以上の事はない。
〈組合〉 7.-2)については教官だけでもどうでしょうか。ぜひ、お願いしたい。貸与になると思いますが。
〈当局〉 最初に5着、毎年2着づつ更新ですよね。予算の話ですから。
〈当局〉 その費用で看護婦を採用したい。
〈当局〉 気持ちとしては支給してやりたいなという気持ちはある。他大学の実態を調査させてもらって我々としても資料を集めてみたい。実際いくらかかるかも調べてみないといけない。
〈当局〉 今は無理だと思う。
〈当局〉 再開発にも要求した額面がきていない。管理課も困っている。予算が好転すればいいのだが、そういう流れではない。
〈当局〉 再開発はご存じだと思うが、借金してやっている。建物を造っても、あとはかかった費用を返していかないといけない。
〈組合〉 他大学の調査だけでもやっていただけないか。
〈当局〉 わかりました。白衣の件は他大学の調査をするという事でいいですね。


8 .永年勤続リフレッシュホリデー制度について

  この制度の趣旨、目的を周知徹底させ、対象者が取得できるよう充分配慮すること。

〈当局〉 この件については趣旨、目的を周知させている。
〈当局〉 保障されたお休みではあるが、それがたまたま他の休みの人と重なったりするときもある。
〈組合〉 上司の方への周知徹底も必要ではないでしょうか。
〈当局〉 お互い話し合って優先してもらいたい。
〈当局〉 科でやりくりしてなるべくとってほしい。
〈組合〉 平成12年度の該当者はご存じなかった。
〈組合〉 他大学のホームページをみるとそこにのせてある。そのような周知の方法もあるのではないか。
〈当局〉 そういう制度があるよう知らせていく。該当者にも知らせるようにしたい。
〈当局〉 12年度には通知は漏れていたかもしれないが、13年度は知らせている。
〈当局〉 今後、知らせるのを該当者だけにするのか、全員にするのか検討させてもらいたい。
〈組合〉 回りの方がご存じなければ該当者は取りにくいと思う。
〈当局〉 予備交渉で済んだということでいいでしょうか。
〈組合〉 本交渉でお話しさせていただきたい。
〈当局〉 はい、わかりました。


9 .病院の職場環境の整備について

1) 病院内の歩道を整備すること。
2) 看護婦の更衣室の整備、清掃を行うこと。
3) 院内郵便局の設置に努力すること。
4) 本人の履歴書のコピーを許可すること。

〈当局〉 9.-1)については再開発中ではあるがすこしづつ進めている。
〈当局〉 玄関を広げたりしている。全面的には無理だがやっている。
〈組合〉 努力しているのはわかっている。
〈当局〉 更衣室の清掃については自分たちでやってほしい。
〈当局〉 郵便局については平成5年に九州郵政局に問い合わせている。九品寺と本荘があるため考えられないと返事をもらっている。現金自動支払機もあるし、切手などについては恵和会売店においてある。不便はないと思うが、他に何が必要なのか。
〈組合〉 為替とかができない。医局の方とか郵便局に行かれている。
〈当局〉 あれば我々も便利だと思うが、ここに設置となるとどちらかの郵便局はなくなることになる。
〈当局〉 コピーについてだが、必要であれば転記してほしい。
〈組合〉 自分の号俸が低いのではないかという時調べたらすぐわかる。コピーだったら簡単にできる。公文書だからコピーはだめと言われたが、本人であれば市役所では戸籍謄本はコピーしてもらえる。
〈当局〉 病院に限った話ではないので全学の交渉であげてほしい。
〈組合〉 去年までは「公文書だからできない。」が理由だったが今回は黒髪、本部のほうの指示でできない、ということですね。
〈当局〉 そうですね。個人的には自分の資料だからコピーしてもよいと思うができないのであれば理由があるのではないか。全学共通の問題ですので向こうで聞いてほしい。
〈組合〉 もう一度聞きます。公文書だからできない、という回答ではないですね。
〈当局〉 個人情報だから本人が請求すれば開示はしている。
〈組合〉 先ほどの看護婦の更衣室の清掃の件ですが、病院の福利厚生費用ではできないのか。
〈当局〉 それはちょっとどうか。
〈組合〉 業者と契約を結ぶ時は内容によるのか。
〈当局〉 金です。
〈組合〉 平方でしょうか。
〈当局〉 そうです。ICUは業者が入っているのでしょうか。
〈組合〉 入っています。
〈当局〉 特殊な所だからでしょう。経費の使い方もある。自分たちが使う所は自分たちでやるのが基本だと思うのだが、どうでしょうか。
〈当局〉 福利厚生費用てやるにしても用途が違う。清掃と福利厚生費がつながらない。福利厚生費を使うのは主旨と違う。
〈組合〉 できるかどうか、法的にはどうかも含めて調べてもらいたい。病院長にも聞いていただきたい。
〈当局〉 更衣室は使う人がするのが基本。自分たちのやるという努力も必要。
〈当局〉 清掃関係は別なお金でやっている。職員厚生経費には用途がすべて詳しく書かれてはいない。その中に清掃という項目は見たことがない。
〈組合〉 看護婦の要望が多いということは、できない状態だということを言っていることはご理解願いたい。
〈当局〉 清掃は自分たちでするものだ、という姿勢は必要ではないか。
〈当局〉 病院長に言われても仕方ないと思う。
 
〈当局〉 毎年、毎年同じ事項がでてきている。できません、と言っているのにどういうことでしょうか。私の勉強の為に聞きたい。
〈組合〉 解決はできない問題もあるけれどこのような要求があると言うことを本省にあげてもらいたいということ。
〈当局〉 ということは解決するということはむずかしいが、全国の各大学がまとまって、たとえばA大学、B大学の要求実績が本省へもっていくということでしょうか。
〈組合〉 文部科学省交渉に行って思うのは、病院にも要求し、文部科学省にも要求していかないと実現しないと思う。
〈当局〉 先ほどのに付け加えますが、夜間看護加算はICUは対象外ですから。
〈当局〉 とにかく今の世界情勢、大学情勢を考えていただきたい。
〈当局〉 最後に確認する。人数は当局は7名。組合側もできるだけ少なくしてもらいたい。録音はしない。
〈組合〉 定員外職員の生涯設計セミナーの件について回答をいただいていないのでお願いしたい。
〈当局〉 今年は行ってもらった。今までも余裕があれば認めてもらっていた。退職前の対象者は参加している。ただ座席数が決まっているので大勢は参加できない。案内は定員内だけだが、申し出があれば参加できる。学長交渉でも言ってもらったらよい。
〈当局〉 非常勤だからだめだ、ということはない。
〈当局〉 ではこれで予備交渉を終了します。
〈組合〉 本日はありがとうございました。


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