病院長交渉の要求書です



2001年11月21日

  熊本大学医学部附属病院長
  生 塩 之 敬 殿

熊本大学教職員組合       
執行委員長 鳥飼 香代子  
熊本大学教職員組合医学部支部
支部長 野崎 征洋      
 

要求書



 病院長交渉にあたり、熊本大学教職員組合は以下の要求を申し入れます。

1. 病院の再開発について
1) 情報の民主的な公開を常におこない、開発の進行状況を伝えること。
2) 実際に働く職員の声を積極的にとり入れること。
3) 再開発後の医療を充実させるための増員計画について明らかにすること。
4) 保育所の位置づけの明確化並びに組合事務所の場所を確保すること。
 
2. 看護婦増員及び待遇改善について
1) 充実した2対1体制を確立するために看護補助者を1フロアーに複数配置すること。
2) 増員によって充実した看護体制を実現して労働条件を改善すること。
  • 夜勤体制を3人以上に強化して回数を月8回以下にすること。
  • 充実した救急外来体制を確立するために適正な人員配置を行うこと。
  • 外来看護の充実を図ること。
  • 超過勤務時間が短縮できるような体制を整えること。
  • 年次休暇の取得日数を全国平均(14日)に引き上げること。
3) 専門性の低下とリスクの増大を防ぐために恒常的な応援体制は中止すること。
4) 病休、長期研修者についての代替要員をただちに保障すること。
5) 新病棟再開発後の看護体制を強化するための増員計画を立てること。また、移転に伴う看護体制の再編時には労働条件が悪化しないようにすること。
6) 4週8休を責任をもって完全実施すること。
7) 二交替制の試行、導入は行わないこと。。
8) 働きやすい職場づくりのために 
  • 職員の配置については看護の専門性を生かせるように本人の希望を重視し配慮すること。
  • 統一した情報が届くように婦長会報告などはコンピューターに入力すること。
  • ナースキャップを自由着用にすること
 
3. 医療職(二)職員問題について
1) 1) 定員外職員増に伴う業務計画及び勤務計画について明らかにすること。
2) 2001年4月から実施されている人事交流については職場の声を反映させること。
3) 増員によって以下の体制を整えること。
  • 当直明けの勤務日には、職員の健康維持、業務の安全を考慮し職務を免除すること。
  • 中央検査部の日直は2人体制で行えるようにすること。
4) 大型機器の設置・導入の際には必要な人員を確保すること。
5) 理学療法部に技師長制を導入すること。当面、学長が自らの責任で技師長を任命すること。
6) 以下の要求について人事院、文部省へ上申すること。
  • 技官の研究費、研修を制度化すること。
  • 業務当直手当を増額すること。
 
4. 賃金に関わる諸問題について
1) 各職種の基準適合者の昇格の実現を積極的に進めること。
2) 看護助手の3級昇格について、医(三)定数流用者を含め、2級高位号俸者が全員昇格できるよう対策を講じること。
3) 行政職(二)職員の昇格については、附加業務を含めた職務内容を正当に評価し、昇格を速やかに実現すること。特に設備管理技士の職務内容を正当に評価し、積極的な昇格をおこなうこと。
4) 看護婦の2級高位号俸者は全員3級に昇格させること。
 
5. 定員外職員の定員化及び待遇改善について
1) 定員外職員を定員化すること。
2) 日々雇用職員のパート職員への切替を行わないこと。
3) 賃金の切り下げ、解雇を行わないこと。特に教室系事務職員が配置された部署でこのような問題が起こらないよう充分留意すること。
4) 日々雇用職員の退職手当の支給割合については第3条の第2項ではなく第1項を適用すること。
5) 3年期限付き雇用を撤廃するよう人事院・文部科学省に上申すること。
6) 以下の待遇改善について人事院、文部科学省へ上申すること。
  • パート職員へボーナスを支給すること。
  • 日給額の算定に祝祭日や年末年始を有給日として考慮すること。
  • 特別休暇(夏期休暇、パート職員への忌引休暇・病気休暇など)を適用すること。
7) 超過勤務手当については実働分を支給すること。
8) 福利厚生を充実させること。
  • 永年勤続表彰の対象者とすること。
  • 生涯設計セミナーに参加する機会を与えること。
 
6. 行政職(二)職員問題について
1) 栄養管理室に主任調理師をおくこと。
2) 退職者の後補充を行い、業者委託を拡大しないこと。
 
7. 教官の諸問題について
1) 教官の定員削減にどのように対処するか明らかにすること。
2) 教官、医員、研修医に白衣を支給すること。
 
8. 永年勤続リフレッシュホリデー制度について
この制度の趣旨、目的を周知徹底させ、対象者が取得できるよう充分配慮すること。
 
9. 病院の職場環境の整備について
1) 病院内の歩道を整備すること。
2) 看護婦の更衣室の整備、清掃を行うこと。
3) 院内郵便局の設置に努力すること。
4) 本人の履歴書のコピーを許可すること。
 




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