戦争を身近な問題として認識しました
ー熊本母親大会・九ブロ女性集会ー

第51回熊本母親大会参加報告


  第51回熊本母親大会が6月11日(日)、熊本市民会館において開かれました。午前中は6つの会場に別れて分科会、午後は全体会議、記念講演が行われました。熊大からも2名が参加しましたので報告いたします。

<記念講演>では、フォト・ジャーナリストの郡山総一郎さんが「戦争の後に来たもの…」と題して、タイ、カンボジア・アフガニスタン、イラク、パレスチナ等で撮影した写真を紹介しながら、戦争の犠牲者の多くが女性や子どもなど普通に暮らしている人々と述べ、「戦争は突然やってこない、足音をたててやってくる」「戦争が始まったら止まらない。始める前に止めなけれなならない」と訴えられた。
  戦争はいま、日本人にとって他人事ではない。日本政府はイラクに自衛隊を派兵し、戦争を引き起こしているアメリカを強く支持している。母親大会は「命を生み出す母親は、命を育て、命を守ることをのぞみます」をスローガンに50年余のあゆみを続けている。このスローガンはすべての母親、女性の心をとらえるものであり、この連帯のスローガンのもと、子どもたちが安心して成長できる平和な世界の実現のために行動しなければならないと痛感した。平和運動は特別の行動ではない。平和を願う人々の"憲法9条を守ろう"という運動の輪が全国で拡がっている。自分に今出来ることをとの思いで居住地域の「9条の会」に私も参加している。来る第52回日本母親大会には職場の仲間と参加します。
   
<分科会> 人間らしく働きたい−仕事も家庭も大切に、パート・派遣・男女平等働−
  熊本の人は熊本大学教職員の給与がとっても高いと思っているということを聞いて、「いやいや、本当はね」と現状を伝えなければいけないと思い、この分科会に参加しました。
  熊大からは給与構造の見直しに関連した賃金闘争の経緯、熊大職員の賃金の低さ、抗議集会・デモ行進の取り組みについて報告しました。赤門前の立て看は参加者のほとんどが見て知っていました。知名度の高さにびっくりしました。
  参加者からは、「現在妊娠中、出産後も育児休業をとって働きたいと使用者に伝えたところ辞めてくれと言われた。」「三交替勤務で引継ぎがなくなった。勤務時間の1時間前に職場に行って情報を収集しているが、超過勤務の扱いになっていない。」という発言がありました。そこに見えるのは法を無視した(法律違反)使用者側の横暴さです。中には「職場で組合に加入しているのは自分1人。会社側と交渉している」という方もいました。団体交渉権を持つ組合が存在するということは労働者にとってとても大きいことなんですね。労働組合の果たす役割を再確認することができました。
  家庭と仕事の両立は確かに大変なことですが、私たちは人間らしく生き生きとゆとりを持って働く権利があります。そのためにも労働者である私たちは法律をきちんと勉強する必要があります。まずは身近な就業規則や労基法から一緒に勉強をはじめませんか。


国公九州ブロック第24回女性集会に参加して

  6月10日、11日菊池グランドホテルにて国公九州ブロック第24回女性集会が開催され、熊大から2名が参加しました。この集会は各省庁の国家公務員の組合が組織する国公の女性部が年に一回九州内持ち回りで開催されています。今回は熊本が担当地区でしたので、熊大からも実行委員として運営に関わりました。

<記念講演>では、憲法9条の改正について講演がありました。第9条の改正がどういうことを意味するのかということ、また、改正されことで私たちやこども、孫がどういう危機にさらされるのかということを学びました。私たち一人一人がもっと討論を深め、真剣に取り組んでいかなければならない問題だと感じました。

<分科会>では、職場のストレス、労働者の権利といったテーマをグループで話し合いました。気象庁やハローワーク、航空管制官といった普段知り合う機会のない職種の方々と話すことができ、とても新鮮でした。多くの職場で業務内容の高度化・複雑化に伴い超過勤務が慢性化しており、業務整理をしていかなければならない、という意見がありました。また、年休、生理休暇など自分たちのもっている権利について私たち自身が勉強し、十分に取得できるような体制を目指していきたいと思いました。



 女性部会ニュースNo.1で参加を呼びかけた第52回日本母親大会に、熊大からは2名を派遣することになりました。参加者からの報告を楽しみにしましょう!!


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女性部会ニュース
№ 2
2006.7.4
熊本大学教職員組合女性部会
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