No.33
2001.1.29
熊本大学教職員組合
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熊本大学
事務一元化アンケート
集計結果報告

 熊本大学教職員組合事務職員部会では、一昨年12月の事務一元化の実施から1年以上を経過した今日、事務機構の変革が事務職員の方々にどのような影響を与えているのかを把握するために、一元化の前後で仕事の効率化や業務量に変化があると感じているかどうかのアンケート調査を行いました。調査の実施にあたっては事務官、事務補佐員の皆さんに大変ご協力頂き、誠にありがとうございました。
 以下にアンケートの集計結果(複数回答になっています)を報告を致します。また、記述による回答は原文をほぼそのまま掲載いたしました。なお、教職員組合としてのアンケートの分析は次回以降のニュースで取り上げる予定です。


Q1. 事務一元化前後を比べて、事務処理の効率性は高まったと思われますか。

・非常に効率的になった (1)
  イ. 事務処理がスムーズに行われるようになった。 (0)
ロ. 時間の効率的な使い方ができるようになった。 (0)
ハ. 事務処理量の軽減が感じられるようになった。 (1)
二. その他 (1)

・少し効率的になった (11)
  イ. 事務処理がスムーズに行われるようになった。 (1)
ロ. 時間の効率的な使い方ができるようになった。 (5)
ハ. 事務処理量の軽減が感じられるようになった。 (6)
ニ. その他 (1)

・変わらない (3)

・少し効率が悪くなった (10)
  イ. 複雑さが増した。 (6)
ロ. 余分な経路で処理を行う必要がでてきた。 (4)
ハ. 時間が一層かかるようになった。 (1)
二. 人員削除により仕事量がふえた。 (6)
ホ. 事務処理の上で不明な部分が生じやすくなり、重複処理が行われることがある。 (8)
ヘ. 物品管理の効率性が低下した。 (2)
ト. その他 (1)

・非常に効率が悪くなった (14)
  イ. 複雑さが増した。 (9)
ロ. 余分な経路で処理を行う必要がでてきた。 (9)
ハ. 時間が一層かかるようになった。 (5)
二. 人員削除により仕事量がふえた。 (8)
ホ. 事務処理の上で不明な部分が生じやすくなり、重複処理が行われることがある。 (11)
ヘ. 物品管理の効率性が低下した。 (3)
ト. その他 (3)

・わからない (11)
  イ. 担当している職種柄、一元化とは関わらない。 (5)
ロ. 一概に判断できない。 (4)
ハ. その他 (1)


Q2. 事務一元化前後を比べて仕事の負担に変化がありましたか。

・非常に減った (2)
  イ. パソコンによる処理が効果的に行われ、仕事量が減った。 (0)
ロ. 部局、係間の連絡が取りやすくなり、仕事の流れがスムーズになった。(0)
ハ. その他 (2)

・少し減った (6)
  イ. パソコンによる処理が効果的に行われ、仕事量が減った。 (4)
ロ. 部局、係間の連絡が取りやすくなり、仕事の流れがスムーズになった。(3)
ハ. その他 (0)

・変わらない (6)

・少し増えた (17)
  イ. 一元化で人員が減ったことで仕事の負担が増えた。 (9)
ロ. パソコンの前に座る時間が増えたことで、目や体の緊張を伴うストレスが増し、負担の増加を感じる。 (3)
ハ. パソコンへの入力やそれに伴う業務の増加が生じた。 (5)
ニ. 物品の注文や成績管理がすべてパソコン処理を伴うため、時間と労力がかかるようになった。 (2)
ホ. パソコン処理では融通性がないので、単純な内容でも、それなりの時間と労力がかかる。 (3)
ヘ. 部局、係の処理内容がこれまでと異なり、いまだにどう処理すればよいのか判断に困ることがある。 (6)
ト. その他 (2)
  
・非常に増えた (11)
  イ. 一元化で人員が減ったことで仕事の負担が増えた。 (9)
ロ. パソコンの前に座る時間が増えたことで、目や体の緊張を伴うストレスが増し、負担の増加を感じる。 (7)
ハ. パソコンへの入力やそれに伴う業務の増加が生じた。 (6)
ニ. 物品の注文や成績管理がすべてパソコン処理を伴うため、時間と労力がかかるようになった。 (2)
ホ. パソコン処理では融通性がないので、単純な内容でも、それなりの時間と労力がかかる。 (4)
ヘ. 部局、係の処理内容がこれまでと異なり、いまだにどう処理すればよいのか判断に困ることがある。 (3)
ト. その他 (1)

・わからない (11)
  イ. 担当している職種柄、一元化とは関わらない。 (5)
ロ. 一概に判断できない。 (3)
ハ. その他 (1)


Q3. 事務一元化前後を比べて労働超過勤務時間に変化がありましたか。

 1)時間数を選んで下さい。
  ・減った(月10時間以上) (1)
・減った(月10時間未満) (3)
・変わらない  (21)
・増えた(月5時間未満) (4)
・増えた(月5時間〜10 時間未満) (4)
・増えた(月10 時間以上)  (9)

 2)減った要因と考えられる項目を選んで下さい。
  イ. 事務処理の効率化が生じた。 (2)
ロ. 事務量が減少した。 (2)
ハ. その他

 3)増えた要因と考えられる項目を選んで下さい。
  イ. 事務処理の複雑化、処理項目や処理量が増加した。 (14)
ロ. 学生のパソコン入力によるトラブルなどで仕事が増加した。 (3)
ハ. 同僚の仕事が終わらないので退室しにくい。 (2)
ニ. その他 (6)


Q4. 事務一元化について、教官、学生の反応はどうですか。
  • 事務処理がスムーズになったと好評である。 (0)
  • 目立った評価は聞かないが、概ね好評のように感じる。 (2)
  • 特に反応はない。 (6)
  • 教官、学生の中にも事務処理上の戸惑いが少し感じられる。 (23)
  • 従来に比べて教官、学生から事務処理上の不満が多く寄せられるようになった。 (13)
  • わからない。 (7)
    イ.一元化とは関わりのない職種である。 (1)
    ロ.一概には判断できない。 (3)
  • その他  (2)


 アンケートの集計は以上ですが、記述による回答が多数ありました。その内容を掲載いたします。

 Q1に関して

 <非常に効率的になった>
  • 効率的になった部分と反対の部分がある。
 <少し効率的になった>
  • 一元化前より人員が減少している(定削)ことと新規の業務が増加しているので単純な比較が出来ない。
 <変わらない>
  • 事務局で一括処理する事務量が増えたため、重複事務量は減ったが、学部での細かな対応が出来なくなり、タイムラグが生じていると思う。
  • 移行期による混乱のため、効率的になったとは言い難いが、問題点を改善し、分担を明確化していけば効率性は高まると思う。但し、人員削減は続くので、事務処理量は減ることはない。
 <少し効率が悪くなった>
  • 兵隊が少なく軍曹が多い。
  • パソコンはソフトをつくるのが一番手間がかかるのに毎年法改正があるので、手作業で1回でやった方が早いことがある。
  • メールも結局紙とメールで送るので二度手間。
 <非常に効率が悪くなった>
  • 学部は年寄りと仕事のできない連中ばかりでとても通常の業務は遂行できない。
  • 新たな部局が次々に作られ、若くて優秀な人材は全て事務局に集められている。
  • 事務局の職員は増員され、学部は大きく削減されるという全く訳のわからない人事が横行している。
  • 逆ピラミッド、不要人員は事務局にたくさんいる。事務長、補佐ポストはいらない。
  • 現場を厚くしないのでこの難局は乗り切れません。
  • 学部に人を回せ!!もしくは事務局に完全に一元化せよ。
  • 一元化により仕事の責任の所在がより不明となり、部局事務の仕事の無責任さが非常にめだつようになった。
  • 一元化に対する指導的立場の総務課が一元化の問題点を知らないし、知ろうともしていない。
  • 一元化前は学部内に庶務・会計等あり、すぐいろいろな事がその場で解決できたけれど、今は契約室(会計等)まで連絡をとったりして、かえって面倒で、不便です。

 Q2に関して

 <変わらない>
  • 一元化計画が徹底していない面がある。
 <少し増えた>
  • 部局によって差があると思われるが、集中化になった部局は逆に(仕事の負担が)増えた部分があると考えられる。
  • 全体的に事務力が増えている(独法化等)ので仕方ないと思う。
  • 新たな業務の分は増加したが、定削を実施したうえで従来の体制での業務遂行は不可能。
 <非常に増えた>
  • 相変わらず事務局が学部へ仕事を回し、調査物や資料、掲示依頼は多く、一元化の意味がない。
  • 一元化の前と変わらないどころか逆に増えています。

 Q3に関して

 <増えた(月10時間以上)>
  • 1〜4月、家に帰れないことも何日もあった。
  • 家に帰って寝るだけ、家庭崩壊寸前です。
  • 8:00〜夜○:○○ 16時間労働も2〜4月は連日続いた。これは労働法違反ではないか。
  • サービス残業を通り越している。これは組織的な犯罪である。
  • しかし、職種が違うので一元化によるものではない(一概に言えない)。
 <増えた要因>
  • 全学的に事務量が増えてきているから。
  • 一元化後まもないのでフォーマットができていないから。
  • 単純な仕事の処理量が増加した(例えば事務局への問い合わせなど)
  • 人員が減ったことで一人の負担が多くなった為。
  • 人員減と新規業務の増。
  • 定員配置のアンバランス。

 Q4に関して
  • 学生への窓口の縮小、減少は今後もっと考えていかなければならないが、教官については、このような事務量が増加しているのに事務官数が削減されている現状を理解してもらい、もっと積極的に大学の一員としての業務を受けもってもらいたい。
  • 窓口、特に学部の状況は悲惨極まりない。学生サービスの低下は避けられないのに人員を削減したことは理由にしてはならないなどバカげた事を真面目に言う人事担当がいるのには失望している。中途半端に一元化した為、学部の機能はマヒしている。一人でも病気や事故で欠員が生じれば、その学部の業務はストップする。事実、このままでは`親の死に目にも会えない’と不安である。一元化するのであれば、完全に実施し、学部(全学部同じ状況だと思います)の事務は全くなくしてしまった方がよいと思う。私立大学などは効率よくやれている(内容・質はともかく・・・) エージェンシー化を前に組合の相対的に地位が上がるというか、存在が重要となります。特に現場(学部の窓口)の事務職員の救済は急務です。これ以上現場の人員は減らせません。助けて下さい。このままでは殺されます。
  • 部局事務が非常に冷たく、部局事務の存在意義がないと教官から相談を受けたり、話しを聞かされた。

 これらの他に
  • 一元化の良し悪しは検討に値することだと思います。ただ、独法化とかでより大きな変革が来るやもしれません。私の様な事務官もたとえば営業にカバンを持って回らなければならないし、必然として教官のリストラは行わざるをえないでしょう。どうか、後の方ばかり見ておらず、目の前の氷山を正視し、先手を打って下さい。
  • 一元化への移行期間が短かった為、職員へのPR不足と担当者も戸惑いながらの状況。いろいろな点で"たらい回し"が多くなったように感じる。見切り発車の感が強い。
  • 教官もどこにたずねていいのかわからないようだ。学部の事務は事務局との橋渡しだけの役割のような気がする
  • 元のままがよっぽどよかった。学部として又教官に対しても存在感が少ない。一元化されても事務局的立場で学部に接する。もし、今後かわらないなら学部がなくなった方がいいのかも。でも教授会等があるから学部は必要なのだが。
  • 一元化とは言いながら部局に少しずつ仕事を返していっているように感じられる。とにかく非効率的で中途半端です。お互い(事務局と部局)で仕事のなすり合いが往々にして見られ、志気もどんどんさがっています。前局長の大いなる汚点です。


 

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