No.44
2001.3.27
熊本大学教職員組合
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病院長交渉報告No.1

看護婦増員および待遇改善について
ケアの向上のための2対1体制を!!


 3月7日木曜日15時から11時10分まで官理棟1階第一会議事において2月16日の予備交渉を踏まえ病院長交渉が行われました。当局側の出席者は生塩病院長以下11名、組合側は丸山執行委員長以下12名でした。
 組合では看護帰問題を最重要項目として取り上げその中でも「病棟婦削減問題」と「救急外来問題」を中心に交渉を行いました。以下報告いたします。この二つの問題については今後行われる学長交渉へも要求項目として取り上げます。


***以下交渉報告***

今回の非常勤医療職員の増員の目的は、「医無事故防止への対応、患者サービス、勤務体制の改善」のはず。なのに…。

<組合>
2対1で方針が決まったという事ですが、4月からの定員内の増員数と暫定定数を教えていただきたい。治験センターの1名だけでしょうか。
<総務課長>概算では1名、暫定定数はいろんな事情で18名は確保できるか微妙。定員内は1名増えるとは限らない。
<組合>私たちは2対1になることで体制が改善されると期待していた。今回の増員の目的を文部省は、医療事故防止への対応、患者サービス、勤務体制の改善としている。今回全国で773名の非常勤ではあるけれども増員され、熊大病院にも23名の配分があった。増員されたことでどういう事をめざしたいのかビジョンを病院長、事務部長、看護部長それぞれからお聞きしたい。

今回の病棟帰削減は私たちに課された痛み?

<病院長>
看護婦を増やして上位の体制にするにあたりつまり2.5対1を2対1にするには無理がある。今度のステップにするのに文部省の23名だけでは足りない体制。2対1にできるだけするために足りない分の増員を院内で措置した。この増員を行うには財源が必要で、病院長裁量経費等をこれにあてて努力が実ったと思っておられていいと思う。今回は一つのワンステップ。いずれ欧米並の看護体制に近づけていきたい。一歩達成しようとするときは病み分けが必要である。稼働率のアップと在院日数の減で全国平均以上の数が上がった。2対1にしてみんながこれまで努力した成果を出したいという考え。本来病院長裁量経費は医療機器とか設備の充実に使いたいと思っていた。しかしこれまでは看護婦雇用に使っていた。このひずみを将来どういう風にしようかと考えていた。このひずみを努力でただしていきたい。痛みを伴わない政策はないというのが私の考えだ。

看護部のビジョンは何?

<看護部長代行>
2対1は念願であった。これまでは人員の問題だった。質をあげたい、専門的なところを深めていきたい、と思っている。文部省の23名の配置でどうかなと検討した。昨年から夜間看護加算を取るために院長裁量経費で増員していた分を含め37名でスタートできる。しかし、それだけの人数ではできると思っていない。業務内容を見たとき雑多な仕事を整理しながら離せるものは離す、取り込むものは取り込んでいく。今回取り込む配膳業務は大事なもの、ベッドサイドでケアしながらできる。はずした業務はメッセンジャー、物品供給、搬送、おしぼりづくりなど。ハウスキーピングは外注へ持っていく。注射関係では1本渡しでやっている。安全な物品供給など拡大していく方向。業務整理しながらワンステップ踏み出したい。

キリキリの2対1でよりよい看護はめざせない!!

<事務部長>
ゆとりのある2対1とキリキリの2対1がある。ゆとりのあるほうがいいのはつれづれわかっている。しかし当面はキリキリのスタートとなった。将来はゆとりのある2対1にしたい。先行投資でなったのでこれが定着し収益が伸びれば一人づつゆとりが出てくるのでぱないか。ICUの整備、救急センターなど社会の要望に沿ったものになってもいく。それがいつになるのか約束できる数字は示せないがゆとりある2対1をめざしていきたい。今回の23名もこれまで年間1名か2名だった増員が病院の収入が伸びて収益が上がるという試算があればこれまで採用を抑制していた非常勤職員での採用を文部省が認めた。文部省も譲歩したということ。将来はゆとりある職場環境がいい方に向かって行かなければいけない。


 

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