No.57
2001.4.24
熊本大学教職員組合
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病院長交渉報告No.5

看護婦増員および待遇改善について
ケアの向上のための2対1体制を!!

救 急 外 来 問 題


充実した人員の配置を!!
<組合>
 現在救急外来は日勤帯はICUが夜間は手術部が看ています。4月からすべてICUに移行することになります。夜勤回数が準夜5人、深夜5人で組んで3名増員で1人11回から12回組むことになります。これはみんなの意見ですが、他の病棟と回数に差があるのはおかしい。30年前からつき8回夜勤がいわれているのに増えるというのはおかしい。現在でも10回ぐらいの夜勤だが当面3名の増員を要求したい。また、救急外来は地域支援で行われているが体制が全体で考えられていない。交通事故で運ばれた患者で輸血が必要な患者だったが輸血部で交差ができないと言われた。こういうことがあったことを知っていただきたい。また、レントゲンを撮りに行くのにも救急外来には装置がないので200から300メートル離れた中放に移動しないといけない。途中で心停止などあった場合対応できない。教授が外傷専門ということで最近外傷の患者さんが増えつつあるが専門医は4名しかおらず対応ができる人員も十分でない。どこの部門でも足りないのは良くわかっている。しかし、医師が1名、看護婦が1名では何か起きたとき対応できない。病棟の医師の応援がない。又、あっても経験のない医師も多い。救急体制を確立していくのであればもっと全体で考えていただきたい。現状では看護婦は救急外来にいきたくないと言っている。

実力だけでは夜勤回数はこなせません!!
<看護婦部長代行>
 他の病棟より夜勤が多いことは知っている。平均で10.4日多い人で12回。救急外来もこの一年みてみると増えてくる予測はある。ICUで患者が減ったら状況で年休をやるようにと指導している。今後様子をみていきたい。現状では3人の増員でやっていただきたい。本当は病棟に増やしたかった。力のある看護婦の実力を発揮していただきたい。実績をみていって対応していただきたい。
<組合> どんなに実力があっても関係ない。夜勤回数が多ければきつい。夜勤回数が増えることについてはどのように考えられるのか。
<看護部長代行> ICUで考えなければならない。実績で判断しないといけない。実績をつくっていってほしい。
<組合> ストレスがある。ICUだけ夜勤回数が増えるので転科したいとみんな思っている。
<組合> 輸血とか、事務とかのトラブルが多い。病院全体でバックアップしてもらわないとやっていけない。たとえば事務の方が加害者の家族を処置室に通したりしりている。また、多量の輸血を必要とするとき事務手続きが遅れたりしている。患者さんが重傷の状況で1から2名のスタッフの対応ではできない。

病棟には夜勤が2人から3人しかいないのにどこから応援に出すのでしょうか? 現状で応援体制は無理!!
<組合> 実績は看護婦のど力の問題ではない。看護婦部会ニュースに「私には無理」という現場の声もある。何かあったときの責任体制はどうなるのか、また、医療法違反にならないか。
<副看護部長> 医療法には触れないようにと婦長には言っている。
<組合> 医療法の問題に答えていただきたい。
<副看護部長> 2対1はできている。
<組合> 準夜3、深夜3の体制の時に急患が増えたときのことです。
<副看護部長> 医療法に触れることはない。平均でみればいい。応援体制を取ってもらうように婦長には言ってある。

***ICUの本来あるべき体制とは?***
 
特定集中治療室管理の施設基準において、「看護婦が常時患者2人に1人の割合で特定集中治療室内に勤務していること。なお、当該治療室の看護組織は他から独立したものであること。」とされています。ICUは昼夜を問わず何時でも患者を受け入れるため患者数が変動するのは当然です。そのために環境・体制を整備しておくことが重要であり、8床を受け入れる場合万全な体制を取ることは当然のことなのです。仮に患者数に対して看護婦数が少なかった場合、医療法違反という重大な過ちを犯すことになります。

<<ご支援ください。5/10の医労連中央行動>>
病棟婦問題、ICUの夜勤回数問題、救急外来問題については5/10に行われる文部科学省交渉に代表2名を派遣し熊大病院の現状を訴えるとともに改善を求めます。


 

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