No.1
2001.6.14
熊本大学教職員組合
Tel.:096-342-3529 FAX:096-346-1247
E-mail:ku-kyoso@mx7.tiki.ne.jp

 
 
 
2001年度新執行部スタート!!

執行委員長 鳥飼香代子
 
教育学部の鳥飼と申します。熊本大学初の女性委員長だそうですが、昨年支部長だったいきさつから、委員長候補を探しあぐねて、自分で就任することになったのが本当の経緯です。政治オンチで、独立法人化の嵐の時期に不安もありますが、幸い教育学部なので、大学情勢の専門家も多く、バックアップは万全ですのでご安心を。厳しい経済状況のなかで、閉塞感の強い学生や同僚の顔をみながら、楽しく、希望のもてる大学にしていけるよう、頑張りたいと考えていますので、皆様どうぞお力を貸してください。今年は独立法人の具体的な枠組みが提示され、検討に入ると思われますが、21世紀の大学像を皆様の英知をお借りしながら、私たちで積極的に提示できたらと思います。諸外国の大学政策や、大学運営の情報をお持ちの方は、どうぞ組合に情報提供をしてください。

書記長 木村浩則
私たちはネズミではないし、研究・教育という仕事はチーズのためにあるのではない!

 今年度、教職員組合の書記長という大役を仰せつかった木村と申します。教育学部で、教育学、教育哲学を教えています。熊大に来て三年目、学内の問題についてまだまだ知らないことの方が多いのですが、諸先輩方のご支援・ご指導を期待しながら、何とかがんばっていく所存ですのでよろしくお願いいたします。さて、いま、企業、官庁を問わずあらゆる職場で「成果主義」なるものが叫ばれ推進されています。この「成果主義」とは要するに、人を「アメとムチ」で競わせようというもので、アメリカの行動主義心理学に起源を持ち、スキナーのネズミの実験などで知られています。
 近頃、人をネズミにたとえ、チーズをさがす寓話本が売れているようですが、私たちはいつからネズミ扱いされるようになったのでしょうか。私たちは餌につられるネズミではありません。人間の場合「アメとムチ」では成果があがらないことを、多くの心理学実験が明らかにしています。なぜなら「罰」は人間を無気力化し、「褒美」と「競争」による誘導が、本来の自発的関心を失わせてしまうからです。また生命保険文化センターによる最近の調査は「成果主義の浸透が、人々の生活不安を高めている」と指摘していますが、これは成果主義が消費不況の原因ともなっていることを示すものです。「成果主義」をいち早く導入した富士通は、最近、弊害が大きいとしてやめてしまいました。にもかかわらず、「ネズミ」の群集はその数と勢いを増し、大学人までそこに巻き込まれようとしています。「独法化」路線もまたこの「成果主義」イデオロギーにねざすものだからです。先日、テレビで田中角栄の元秘書早坂氏が、おもしろいことを言っていました。「日本人というのは火事が好きで、火事だと聞くと、一目散に飛び出して行く。走って行く群集の一人をつかまえ、火事はどこだい?と聞くと、さあ知らねえよ、と答える」。「ネズミ」の群集に加わることなく、「火事場」の在り処をしっかりと捉え、その行進を阻止することが、私たちの役割ではないかと考えています。


 

   2001年度役員名簿


 
 
=書記局員を募集します=

 書記局体制をつくり組合活動の活性化をはかります。書記局員として協力していただける方を募集します。本部組合事務所(内3529)及び医学部支部(内5858)まで連絡をお願いします。


 
 

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