No.18
2001.12.10
熊本大学教職員組合
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全大教九州第10回女性交流集会 in 別府
メインテーマ:「改革」のゆくえ 私たちの未来―守りたい希望のある暮らしー


 11月23〜24日、別府市の亀の井ホテルで全大教九州第10回女性交流集会が開催されました。今回のメインテーマは <「改革」のゆくえ 私たちの未来―守りたい希望のある暮らし―> で、8単組約50名の参加、熊本大学教職員組合からは5名が参加しました。

記念講演 ハンセン病問題と私たちの責任 講師 徳田靖之弁護士
 熊本地方裁判所の判決を聞いた熊本県民である私たちは、ハンセン病についてはある程度の知識は持っているつもりでした。しかし、現実はもっと複雑で、いっそう深刻で、多くの矛盾を孕んでいる、そしてそこから学べる教訓と課題は山ほどあるのだ、と実感しました。徳田弁護士が「私たちの責任」という視点を強調するのは、優性思想にもとづく民族浄化を国策としてうちだした国と政府は断固として糾弾されねばならないにもかかわらず、ハンセン病に対する排除と差別の末端を担った民衆(隣人・教師・親戚)の役割に思いをいたすからです。一例を挙げてみましょう。絶対隔離政策を展開するために「無らい県運動」が提唱されるわけですが、赤い斑点を見ると届け出ることが隣人や教師に義務づけられるのです。健康診断のときに赤い斑点を見てしまうと、密告者になってしまうのです。宗教の役割も複雑で両義的です。隔離された収容所、そこでの地獄のような生活のなかで信仰が生活を支えたとともに、宗教者が隔離を受容するように諭すこともしたのです。一方で裁判においてもっとも重要な役割を果たすとともに、他方では激烈な反対の立場をとったのです。
 人権とは何か、を問いかける社会科学であるとともに、人間の深き原罪・宿業をみつめる人間学とでもいいるような講演でした。「3人以上集まるならば、どこへでも行く」という誠意ある構えと静かながらも情熱を秘めた語りは、2時間にわたり人をひきつける力がありました。本人の了解を得て大分大学教職組が録画したビデオが組合事務所にあります。是非ご覧ください。

楽し懐かし ― 路地裏散歩 ―
 全体集会と特別講演終了後、懇親会までの短い時間でしたが、『別府八湯 竹瓦倶楽部』の方の案内で 旧別府温泉 竹瓦かいわい『路地裏散歩』をいたしました。別府には2000以上の源泉があるそうで、戦争で焼けていない旧別府の町は『えっ!これが道路』と驚くような細い路地が碁盤の目のように残っています。『あら、こんな所にお稲荷さん』、『ここは古い宿ね』など昭和初期の建物が路地のあちらこちらで見られました。町内の人たちが管理している温泉が至る所にあり、観光客も安い料金で入れます。路地を歩いていると子供の頃友達とわいわいと走り回って遊んでいた頃を思い出しました。
 『路地裏散歩』は毎月第2日曜日と第4日曜日に実施されております。別府に行かれた時は是非参加されてみませんか。月に一度は夜の散策も有ります。その日は丁度夜の散策が実施される日で、好き者の熊大組は『流し』のおじさんにくっついて、辻辻で説明を聞き、アコーデオンとギターの伴奏で歌う流しのおじさんの懐かしい曲を聴きながら夜の街を闊歩しました。とても楽しいレクレーションでした。


第1分科会:働く女性の社会保障
 大分大学の阿部誠先生から、日本の社会保障における女性というテーマでお話が始まりましたが、女性特有のものはないと切り出されました。参加者の中には「この集会に出席している間も、子供をベビーシッターに預けて、そのお金を払っている」という方もいました。働きながら女性として結婚し、子供を育てていく大変さ、それをどう守り、保障していくのか、改めて始めて聞いたお話の数々でした。職場の人すべてで聞いて学んで賢くなりたいお話でした。
 国立大学法人化後の労働条件についても、給与は給与法の対象外=法人化ごとに決める。法人化後の社会保障=法人職員も基本的には「共済組合法」の適用対象など、ここでしか聞けない話でした。
もっともっと賢くならないとほんとの女性の立場を男女平等にできないのだということを学べた集会でした。


第2分科会:働く女性の雇用条件―定員外職員・パート問題
 定員外職員問題について、熊本大学より医学部当局における日々雇用職員の不当な取り扱いについてレポートがあり、このレポートを柱として議論された。この医学部での話は当職組発行赤煉瓦にも掲載したとおり、医学部学科講座の予算がないことを理由に日々雇用職員のパート化が考えられた。しかし、当人の希望もあり現在のままの勤務体系となったが、予算理由などもあり、当局から給与の大幅な引き下げという処置をとられた。このことについて分科会では「給与の引き下げはおかしい」「学科雇いでなく、全体の予算から出せるようにすればいいのではないか」など、雇用関係にまつわる多くの意見が出された。また、この議論の中ある単組から「日々雇用やパート職員問題を一生懸命やっているのに、当人達は知らん顔でおんぶに抱っこ状態。お互いが歩み寄りにくくなっている」などなかには上手くやっている単組もあるが、現在の組合活動全体の低迷の本質を提案された。どの分科会でも最終的には組合活動とは??独法化になったら??などが議論される。この会でも最終的には独法化後の組合活動について、組合員数50%を獲得するためには等の議論がされた。参加して今後の組合活動の発展は、働いている個人が誰かがしてくれるだろう、また、仕事(生活)に対する考え方が幼稚では発展はないのだということを改めて思いました。

全体集会
 まとめの全体集会では鹿児島大学より「全大教九州が情報公開法を活用し、鹿児島大学当局への行政職級別在籍者数の実態の公開を請求し、このたび公開させることが出来ました。」という特別報告がありました。これは人事院交渉を前にして九州地区の各大学の実態を調査し、上位級定数の改善を要求する資料として請求したものです。
 九州地区では九州大学・九州工業大学・佐賀大学・大分大学・長崎大学が「昇格改善は当局にとっても大事である」という認識の元、情報を公開していました。鹿児島大学の情報公開により九州地区大学の昇給の実態がどの省よりも極端に悪い事が明らかになっています。
 熊本大学では未だに「個人が特定できる」という理由で公開されていませんが、昇格改善のためにも情報公開を求めていきたいと思いました。



  

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