No.22
2001.12.19
熊本大学教職員組合
Tel.:096-342-3529 FAX:096-346-1247
E-mail:ku-kyoso@mx7.tiki.ne.jp


11/17-18
全大教医科系大学教職員懇談会
110名の参加で意見交流
国公立大学病院の医療の質と
安全を確保するための運動を!!
報告3

分科会

医(二)職員
 速報「こもれび」より

 昨日、医(二)分科会では、レポート報告、参加者の自己紹介を兼ねた、各大学の現状報告、レポート報告を行ないました。この中で、(1)当直問題、(2)定員外職員、(3)研修・人事交流、(4)医学部の検査技師の組織化・昇級などが、どこの大学・職場にも生じている問題であることが明らかになりました。
 本日、これらの問題を柱に、討論を深め今後の医(二)職員の運動作りの一歩を踏み出したいと思います。

<参加者よりひとこと>
 二日間で5大学のべ20名の参加で意見交流を行いました。
 〈当直問題〉連続36時間拘束され、業務が増加している日当直の実態を明らかにしていくと同時に、当直明けの明け年休取得の実態調査を行うべきである。また、人事院に当直を勤務として認めさせ明け年休を特別休暇の枠の中に制度化させる運動が必要ではないか。
 〈昇格問題〉医学部、病院に配置されている組織に含まれない(教室付け、検査部以外など)技師の昇格が中心でした。年齢によっては医(二)から行(一)技官の振替が可能なので組織の実態を調査し人事院、文部科学省に伝えていく。
 〈定員外問題〉今年の4月から全国で116名の増員(非常勤職員)が実現しこれまで以上に非常勤職員の数が増加している。同じ業務をしていく上で勤務形態がバラバラというのはやりずらい面がでてくる。また、やっと慣れた頃に辞めていかねばならないというのは現場にとっても本人にとってもデメリットが大きい。増員と併せて定員内でなければならない根拠を示しながら定員化をすすめていかなければならない。
 まとめとして、定員増を要求するのはもちろんのこと、医療事故を未然に防ぐためにも当直明けの勤務はしないようにする。組織に属さない技師の昇格については組織化を行い、上位級を要求していく。また、全大教で以前行った医(二)職員の実態調査の実施を幹事会に要求しました。

事務職員
 速報「こもれび」より

参加:3大学12名

 参加は近畿地区の大学のみで、レポートの報告として医事業の外注化から始めました。
 定員削減が続く中で、医事課の業務は外注化がものすごいスピードで進み窓口業務はほとんどの大学ですべて外注業者となっています。参加された中の看護婦さんからは、外注業者は決められたことしかしないことと、病院の医事事務員は、厚遇してその職場に居つづけるようにするべきであるとの注文がつけられました。カルテ管理やレセプト請求業務は、患者のプライバシーを守る上で、処分は以前によくそのことを議論していたが、最近は逆にすすめていく立場にならされていることが指摘され、原点に立ちかえるべきとの認識を新たにしました。

機関紙「全大教」大150号(2001.12.10付)より
第12回医大懇

 語り合ったよ!神戸

 阪神・淡路大震災から6年すぎた神戸に、11月17・18日、全国から110人の仲間があつまり、語り合い、食べ、飲みました。「神戸だから参加した」ような人も多く、街の持つ魅力は次の医大懇にも参考になりそうです。
 さて、無差別テロ・報復攻撃というとんでもない状況(これこそ21世紀の象徴と言う人もいるけれど)のなか、国公立大学病院の教育・研究・医療は「小泉構造改革」でこれまた抜き差しならぬ状況。そして最初のハナシは山家悠紀夫さんの経済学。なんと「日本にはお金がどっさりある。みんながお金を使わないから景気が悪くなっている。将来への不安などから使わないのだけれど。」参加者から「今まで金がない、ないと言われ続けてきた。私達はどうしたらいいのか」と質問があり、山家さんは「のびのび自分たちの要求を出してください。予算がないと言わわたらやりくりはそっちの仕事だといったらよい」とお返事。参加者一同とても明るくなりました。そのノリで分科会へ。医療事故、看護、医(二)、事務、現業・看護助手、保育所の各分科会は法人化を控え、どれも切実な要求や課題をかかえて熱心な討議が行われました。
 現地実行委員会(大阪、神戸、京都大学)の方々には、基調報告の検討から速報の印刷など、裏方でがんばっていただきました。
 それぞれ課題を抱えて帰路についた仲間たち、壁は厚くとも明るく元気にやりましょう。再見!




 

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