No.23
2001.12.20
熊本大学教職員組合
Tel.:096-342-3529 FAX:096-346-1247
E-mail:ku-kyoso@mx7.tiki.ne.jp


11/17-18
全大教医科系大学教職員懇談会
110名の参加で意見交流
国公立大学病院の医療の質と
安全を確保するための運動を!!
報告4

分科会

安全・安心の医療をめざして
 速報「こもれび」より

参加:13大学・出席者25名(看護婦19名 看護士3名 事務2名 書記1名)

 レポートは全部で5本準備された。レポート集より3本と当日持込は2本で、群大(“群大看護職員の活動”)と京大(“医療事故の再発を防ぐための私たちの役割”)からでした。討論は、全部のレポートの紹介を終え、自由に発言。討論の特徴は薬剤業務に関することでした。インシデントのトップが謀薬であることから何とかしなければの発言が交流を深めました。
 レポートより、“病棟薬剤師派遣で薬剤エラーの37.2%が減らせる(全厚労パンフ)といわれており、薬剤業務のあり方が一つの焦点と考える”と報告がありました。病棟には薬剤師が必要であり、どのように病棟での薬剤業務に関わってもらったら良いのか等が話し合われました。

<参加者よりひとこと>
 国会請願署名や国会請願行動の取り組みの成果として今年4月から全国国立大学病院看護婦(非常勤)773名が増員された。しかし、どこの病院も2対1看護とは名ばかりでゆとりのない看護を行っている状況がわかった。2日目、参加されていた池永弁護士より「患者主体となるように医療改革が必要だ」とのコメントがあったが全くその通りで私たちの職場改善、増員などを唱えるだけでなく患者の安全・安楽などの権利をまず守ることを提唱していくべきだ、と道が見えた。
 患者にも医療者にも満足でさる病院にしたい。

<参加者よりひとこと>
 医療事故防止、対策への活発な意見が出された。医療事故の再発を防ぐための私たちの役割について再認識していくことが大切たと感じた。また、安全な労働条件を要求していく活動を進めていくようにがんばりたいと思う。

看護婦問題分科会に熊大からは「2対1体制で患者の声(心)は聞こえた?」(看護助手削減問題)「救急外来・ICU看護体制の現状、問題点」の2本のレポートを提出しました。

看護の専門性の確立と労働条件
 速報「こもれび」より

参加:14大学21名

 まず、自己紹介と今回の医大懇に参加して、何を期待するのか言ってほぼ時間を費やしてしまいました。
 レポートを提出している大学から、報告と質問をしました。
 救急外来、外来と病棟とプール化による看護加 を無理矢理とっている状況。非常勤看護婦が増員されたことにより、看護体制を2対1を取れたが常に看護婦不足の大学が数ケ所ありました。
 新病棟へ移転する大学からは、すでに新病棟へ移転した経験を知りたいという意見がありました。看護婦の労働実態調査それぞれの大学で行われている。その報告がありました。
 超過勤務の内容が、看護の専門性に関わるサマリー、看護計画、記録等で占められている実態は大きな問題である。今後の討議で深めていきたい。

<参加者よりひとこと>
 救急外来をほとんどの大学で行っていることが判りましたが、十分な人員が配置されないまま運営されている実態が浮き彫りにされました。専門性が無視されているばかりでなく、緊急入院が増え、業務は増加しています。
 外来と病棟のプール化が進み、夜勤が出来ない人も夜勤をしなければならない状況になっています。50歳以上での夜勤は体力がついていかないが、夜勤免除出来ない体制は問題ではないか?
 また、在院日数の短縮により外来での重症化が問題になっている。外来看護がなおさりにされていると感じました。
 病棟の混合化によって専門看護が難しくなってきている。看護助手の引き上げでか看護業務が増え、複雑になっており煩雑化している。超過勤務の内容は看護の専門性に関する記録・看護計画・看護サマリ−などで占められている実態は大きな問題であり、看護とは何か、専門性を発揮出来る体制づくりを人員確保も含めて考えて行かなければならないと思いました。共通の問題を持つ大学病院として団結・協力していかなければならないと思いました。

 

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