No.10
2002.9.12
熊本大学教職員組合
Tel.:096-342-3529 FAX:096-346-1247
E-mail:ku-kyoso@mx7.tiki.ne.jp

 
学長選挙候補者アンケートの回答を
全教職員にお届けしました

  9月19日(木)に学長選挙が行われます。熊本大学教職員組合から以下のようなアンケートを学長選挙候補者にお届けしました。候補者からいただいた回答を全教職員に公表させて頂いています。もう皆さんのお手元に届いているでしょうか。是非、投票の参考にして頂きますよう、お願いいたします。

<<学長選挙候補者アンケート>>

1. 熊本大学の将来構想について
(1) 将来、熊本大学はどのように個性と役割を発揮していくべきとお考えですか。教養教育、専門教育、大学院教育、研究、地域貢献などについて、お考えをお聞かせ下さい。
(2) 全国で国立大学の再編・統合を進めようとする動きがあります。熊本大学の再編・統合、とくに教員養成学部の再編・統合の問題をどのようにお考えですか。お考えをお聞かせ下さい。

2. 看護師の人員増について
    医療の現場は、医療費抑制政策の下で効率化、在院日数の短縮、稼働率のアップがいっそう進み看護の現場では多忙を極めています。2001年4月の全国的な非常勤看護師の大幅増員によって、熊大附属病院においても2対1看護体制となり、夜間看護加算の算定もなされています。しかし、ゆとりのない2対1看護体制のため、欠員が出ればいつでも体制が崩れてしまう状況です。また、同時期に行われた病棟婦の削減のために業務が増加し、質の高い患者サービスができない状態となっています。このような体制では、高度医療を支えきれず、人員不足を原因とした医療ミスが起こりかねません。私たちは、特定機能病院にふさわしい看護体制が実現できるよう人員増を強く求めていますが、このことについてお考えをお聞かせ下さい。

3. 法人化問題について
(1) 国立大学協会は、今年4月19日の臨時総会において文科省調査検討会議「新しい『国立大
学法人』像について」(最終報告)の方針を認める「会長談話」を挙手によって採決しました。この意志決定のあり方についてどのようにお考えですか。お考えをお聞かせ下さい。
(2) 現在、法人化に向けて中期目標・中期計画の作成が全学で進行していますが、中期目標・中期計画の作成過程での情報公開のあり方について、お考えをお聞かせ下さい。
(3) 法人化によって教職員の身分が「非公務員型」となる方向で進んでいますが、法人化後の教職員の身分のあり方についてどのようにお考えですか。また定員外職員の身分の承継についてどのようにお考えですか。お考えをお聞かせ下さい。
(4) 文科省調査検討会議「新しい『国立大学法人』像について」(最終報告)は、教員の任期制を積極的に導入するよう提唱しています。しかし、大学以外の機関、しかも文科省がこうしたことを提唱するのは、大学の自主的判断に基づいて導入する「選択的任期制」という大学教員任期制法の趣旨、さらには任期制の導入の「誘導や干渉は一切行なわないこと」とした国会の附帯決議に明らかに反しています。こうした動きについてどのようにお考えですか。お考えをお聞かせください。
(5) 近年、学長のリーダーシップが強調され、トップダウン的な大学運営が行なわれた結果、さまざまなトラブルが発生しています(事務一元化、学長特別補佐の報告書、学年暦変更をめぐる問題など)。学長のリーダーシップとはいかにあるべきとお考えですか。お考えをお聞かせ下さい。

4. 教職員組合との関係について
(1) 法人化後は、当局と教職員組合が労働協約を通じて労働条件を決定することが求められます。労働環境の整備・充実には当局と組合との円滑な関係が重要です。法人化した場合の当局と組合との関係について、お考えをお聞かせください。
(2) 1984年以降、「学長交渉」への学長自身の出席は二度しか実現しておりません。私たちは、最高責任者である学長が「学長交渉」に出席しないというのは異常な事態であると認識しています。学長自身の「学長交渉」への出席についてどのようにお考えですか。お考えをお聞かせ下さい。
(3) 本部組合事務所は危険建造物に指定されており、早急に移転の必要があります。また現在進行中の附属病院再開発に伴い、医学部支部組合事務所移転の問題が浮上しています。これらに対してどのように対処していただけるか、お考えをお聞かせ下さい。

 

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