No.49
2003.5.30
熊本大学教職員組合
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置き去りにされた
看護助手3級昇格!!

  現在、熊大病院には5名の定員内の看護助手がおられ、行政職(二)職員として40年以上勤務されています。組合では、昇格改善として看護助手の3級昇格を強く要求してきました。
  1999年には2名(1999年3月末2001年3月末退職)が先任看護助手の職名で3級昇格が実現していました。しかし、2名が退職された後は、全大教が交渉で明らかにさせた昇給基準(下記参照)を満たしているにも関わらず、全員が行政職(二)俸級表の2級枠外のままなのです。今年の3月末には2級のまま2名の方が退職されました。

<看護助手昇格基準>
  看護助手の3級昇格の具体的な基準は、(1)昇格できる条件として、①2級在級10年以上、②年令50才以上、③2級20号俸以上、④施設内のリーダー的位置づけをもつもの、(2)93年度からは1施設に複数の配分ができる。

1993年5月14日付全大数通信No.124より

他大学では基準に基づき申請、3級昇格が実現!!!
  京大病院では看護助手の3級昇格が2000年4月に遡って13名も誕生しました。京大には現在20名の定員内看護助手が在職されていますが、これまでは2〜3名しか3級はいませんでしたが一挙に、先の数字が誕生いたしました。残りの2級在職者は3〜4名となりました。
  看護助手の方の仕事は大変なんだからと主張して文部省をはじめ各方面に働きかけ、4年前には、文部省から「技能職員としての定数確保にあたりたい」との回答を得ることができました。このことが、実現したのではないか思います。
  京大では「先任看護助手として2名」「看護技能補佐員として11名」の昇格です。

2000年8月25日の京大病院ニュース記事より

なぜ、熊大病院では昇格が実現できないのか???
  当然、本人達は行政職(二)職員として勤務されています。当局は、病院長交渉、学長交渉の場で「医療職(三)=看護師のポストを流用しているため2級から3級にあがれない。」と回答していますが、本人達が採用される時に「あなたは医療職(三)のポストとして採用します。」と知らされていないし、文書で示されてもいません。ならば、行政職(二)の昇格基準に基づいて昇格するのは当然です。

なぜ、いつから、誰が、医療職(三)のポストに流用したのか?
  医療職(三)ポスト流用だから、3級にはなれないのがわかっていながら、なぜ、いつから、誰が、医療職(三)のポストに流用したのでしようか?
  ポストを流用しているため昇格できないのならば協議によって行政職(二)定数を確保するべきだったのではないでしようか。行政職(二)の不補充政策がS59年閣議決定され採用抑制されるようになってはいますが、「必要な場合」には協議の上、定数が確保できたはずです。

早急に文部科学省に3級昇格の申請を!!!
  40年以上も熊本大学に勤務して、昇格基準も充分満たしているのに昇格できない・・・。これは大学当局の怠慢と責任問題としか言いようがありません。一人の将来に大きく影響する責任問題ではないでしょうか。日々の給与だけに留まらず、退職金、年金にまで影響するものなのです。
  30日行われる学長交渉の場で組合は、
早急に文部科学省に3級昇格の申請を行うこと、ならびにこれまでの当局の対応に対する責任を追求します。


 

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