No.1
2005.6.16
熊本大学教職員組合
Tel.:096-342-3529 FAX:096-346-1247
E-mail:ku-kyoso@mx7.tiki.ne.jp
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新執行部が発足しました。よろしくお願いします。

執行委員長 上田 厚医学部:環境保健医学)
みなさんこんにちは!
 このたび熊本大学教職員組合平成17年度執行委員長を務めさせていただく上田です。昭和44年に本学医学部を卒業し、昭和58年まで医学部公衆衛生学に在職、それから鹿児島大学医学部衛生学をへて、平成5年こちらの衛生学講座に戻り、上記のように名称が変わりましたが現在に至っています。組合活動としては昭和50年前後、医学部支部の執行委員に選ばれ、支部長も一期務め、貴重な体験をさせていただきました。当時は組合活動のノウハウについては全くこころえがないまま、一緒した仲間に導かれながらとにかくついていったというのが実際のところでした。さらに、とくにこの数年、熊本大学も、部局化からはじまり独立行政法人化という激動の時代にいやおうなしに飲み込まれ、そのなかでの組合活動についてはまったく知らないことばかりといった状況での今回の就任です。しかしながら、とくに先日のJR福知山線での事故(事件)をみてのしかも報道を介しての素朴な感想ですが、ひごろの地道な組合活動の重要性、組合と会社の緊張感のある関係の重要性を強く感じています。この事件の背景にはその欠如があったのではないかと思います。
 熊本大学においても、いまがどの時代に比べても大事な曲がり角であることはみんなが感じているところだと思いますが、この時代をのりこえ、持続可能な活性化された熊本大学を作ってゆくためには、私たちの教職員組合がまとまった大きな力を持ち、大学当局と緊張感を持った関係をつくってゆくことがもっとも大事なポイントになるのではないかと思っています。
 これを組合活動のなかで、どのように具体的な実践につなげてゆくか、すこしでも答えに近づけたらと思っています。旧執行部の申し送り事項をみても、組合員の拡大、労使協議の充実、過半数代表者への支援、職種別の労働条件の改善、不払い残業等の改善など、解決の困難な問題が山積みといった状況です。正直言って、私にとって身にあまる課題に直面しておりますが、いっぽう、新旧の執行委員会の合同会議、何回か開きました執行委員の会議などを通じて、いかに力のある方々が熱意を持って組合活動に当たっておられるかひしひしと感じているこのごろです。このような方々が核になって、これまでの熊本大学の組合活動は全国のお手本になるような歴史と実績が重ねられてきていると思います。
 私の役目は、これまでの実績をふまえ、新しい執行委員の方々と熊本大学の教職員が持っているこのような潜在的な力を結集し、一人一人が自分の力を発揮できる、すばらしい組合活動が進められる環境をつくることだと考えています。みんなでつくる熊本大学教職員組合、みんなで進める組合活動を目指してがんばりたいと思います。
 皆様のご支援、ご指導をよろしくお願い申し上げます。

書記長 村里 泰昭教育学部:英語教育)
 4月のとある週末、突然思い立って庭に芝生を貼った。もう日も暮れかけていたので、急かされるように土を起こし、ただひたすら切り芝を敷き詰めた。5月になると、これまた唐突に、書記長をやらないかという話が舞い込んできた。「私に何ができるのだろう」と自問しながら目を遣る先には庭がある。一面の緑に覆われているはずの庭だ。現実は、部分的に密生した箇所はあるものの、むしろ緑が疎らになった部分が目立つ。中には完全に枯れてしまい、もはや手の打ちようのない箇所もある。予め土壌の性質を見極めず、必要な手当を行わなかった結果だ。
 大学はというと、法人化後1年が経過し、様々な立場からの総括が一通り出揃ったところだ。俄庭師ならではかもしれないが、その中で一際目を引いたのが、大学の意志決定方法の急激な変化の結果として一方的に押しつけられることになった数々の方策が、そこに働く人々を縛りつけ、大学本来の役割と責任に対する意識を希薄にしてしまっているという危機的な状況を指摘するものだ。このような状況では、誰もが意識を内に向け、個人の作業の消化、労力の消費に明け暮れることになり、職場は新しい芽を育む苗床ではなくなる。まさに今、熊本大学も同様な状況に向かいつつあると思う。組合の役割は、大学の構成員全員が再び活力を取り戻すため、労働条件を改善し、再び生まれた小さな無数の芽を当局が育み養うことにより、国立大学本来の使命の達成に向けて前進するよう働きかけることにある。
 俄庭師は余すところ無く埋め尽くすことを目標に芝を貼った。ところが、庭の片隅に貼った芝を突き破り、無数の力強い芽が伸びている。前の住人が造った韮畑だ。監督者(妻)の目は厳しいが、余りの活力に、そのまま育ててみようと思った。斑模様の庭を振り返って見ると、家に籠もりがちな子供が雑草を見つけて小躍りする姿。草むしりに興味を示したようだ。元々美観のために貼った芝ではなかった。目標は脆くも崩れたが、目的に向かって確実に前進したと思う。

=書記局員を募集します=
 今年度も書記局体制をつくり日常的な活動のお手伝いをしていただき、組合活動の活性化をはかります。書記局員として協力していただける方は本部組合事務所(内3529)または医学部支部事務所(内5858)に連絡をお願いします。

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