No.31
2007.1.22
熊本大学教職員組合
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入試手当の不合理是正に関する
使用者案受け入れについて
 1月12日の労使協議において、森人事労務担当理事より入試手当の改善案が提示されました。内容は
 前期日程入試の
採点委員(教科系)1教科あたり21,000円 を 1日あたり 8,000円に改定
採点委員(実技系)1教科あたり11,000円 を 1日あたり 8,000円に改定
転記委員 1教科あたり11,000円 を 1教科あたり 8,000円に改定
 後期日程入試の
採点委員 1教科あたり11,000円 を 1日あたり 8,000円に改定
というものです。この変更案で組合との合意が得られれば早急に就業規則改定を行い、今年度の入試から適用するとの説明がありました。なお、この取り扱いにより入試手当総額は20万円程度の増とのことです。

不合理是正の第一歩として評価
 入試手当ての改善について、組合は、勤勉手当の総枠の拡大や昇給枠の拡大などの要求とともに、「06人勧に基づく基本給の5%近い切り下げに対する不利益是正措置」の一貫として位置付けてその充実に向けた取り組みを行ってきました。と同時に、より合理的で納得のいく入試手当て制度の確立という観点からも、その改善を求めてきました。
 現「入試手当表」には、入試業務の実態から見て、改善すべき点があると考えています。前期日程入試の採点業務は科目間の負担差が大きく、組合としても問題点として指摘してきたところです。例えば、受験者が3000人近くなり採点に4日以上かかる科目と、数百人で採点も二日程度という科目では業務量がまったく異なります。これを同額の手当とするのはあまりに不合理です。
 今回の提案は、その提案趣旨や手当て総額の予測値から見て、待遇改善の観点からは評価することはできませんが、制度そのものの改善という観点からは一定の評価ができるものだと判断しました。1月15日の書記局会議、16日の臨時執行委員会の議を経て、受け入れの通知書を使用者側に提出しました。

ささやかな前進ですが、これを出発点に今後も改善・充実を求めて運動を進めます
 もちろん、制度そのものの合理性確保という観点からみても、今回の改正ですべてが解決されたわけではありません。出題委員に対する手当額(教科系34,000円)の妥当性や主任監督の位置づけなど今後検討していく課題も残っています。これからも、制度改善に向けた協議を継続していく予定です。
 同時に、そして言うまでもなく、待遇改善の観点から入試手当て全体の増額を実現すべく今後も粘り強く取り組んでゆきたいと考えています。

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