No.27
2000.11.24
熊本大学教職員組合
Tel.:096-342-3529 FAX:096-346-1247
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緊急!! 「国立大学の現状と
熊本大学のあり方について」
各部局での議論に積極的参加を!

【学長が各部局に対して「中間報告」に関する意見提出を要請】

 去る11月13日 学長は、運営会議ワーキンググループによる「国立大学の現状と熊本大学の在り方について(中間報告)」(10/19運営会議に提出、全学教職員に配布済み)に関する意見を提出するよう各部局に通達しました。今後、各部局はそれぞれ意見集約を行い、12月4日までに学長に報告する予定です。
 私たちは「赤煉瓦」No.22(11月6日号)でこの「中間報告」をいち早く取り上げ、独立行政法人化の扱い方や杜撰な意見反映の手続きに関する問題点を指摘した上で、報告書の提言をめぐり様々な場で活発な学内議論が行われるよう主張しました。一見すると今回の学長通達は、これまでの審議手続きや「パブリック・コメント」という不透明な意見吸収からの方針転換であり、私たちの主張とも重なるように見えます。しかし、今回の意見集約も、私たちが常々訴えている各部局における研究室、講座、学科、各種委員会等での議論とその意見反映というボトム・アップの審議手続きとは全く異なるものです。


【無謀な日程!またしても暴挙か?】

 というのも、私たちに与えられた時間や今後の日程を考えるとき、「中間報告」を限りなく「最終報告」に近いものとして扱おうとする姿勢はあくまでも露骨だからです。この報告書は各部局からの意見集約後、12月18日運営諮問会議に提示される予定です。12月4日に集約された各部局の意見が12月18日までの極めて短期間に一体どのように審議されるというのでしょうか。そもそも、「最終報告」前の段階の「中間報告」を、私たち大学構成員に十分な審議時間が保障されないまま、なぜ外部の運営諮問会議へ拙速に示さなければならないのでしょうか。これでは、「パブリック・コメント」と部局からの意見集約という違いはあれ、ボトム・アップによる審議手続きを軽視するという姿勢に何らかわりはないと言わざるをえません。
 私たち組合は、こうした無謀な日程ならびに手続きの見直しを強く求めていきたいと思います。運営諮問会議によるお墨付きの「中間報告」が、問題を抱えたまま「最終報告」として一人歩きするような事態を容認することはできないからです。


【緊急に各部局での議論に積極的参加を!】

 しかし、今回の各部局での極わずかな期間での議論が、私たちの意見を反映させる最後の機会となる可能性も否定できません。「赤煉瓦」No.22でも指摘したように、この報告書には強引な改革への衝動が顕著です。多岐にわたる提案事項の中には、現場を知る構成員、あるいは今までその分野で議論を積み上げてきた構成員にとっては愕然とするような提案も含まれています。この報告書における提言、また、それをめぐる議論のあり方が、熊本大学の未来を大きく左右することは明白です。各部局構成員が研究室、講座、学科、各種委員会等で議論の場を設け、そこに緊急かつ積極的に参加していくことが、今まさしく私たち一人一人に求められています。


組合で把握できた限りでの各部局における意見集約の手続き・日程は以下の通りです。

文学部 : 各学科が11月29日くらいまでに自由に審議したものを組織委員会が整理
教育学部 : 11月中に委員会を中心(学科・個人の意見も含め)に意見を集約し、学部長に提出
法学部 : 改革推進会議が検討
理学部 : 11月中に学科ごとの意見を集約
医学部 : 医学部長から各講座 (教授・助教授)にあてて、 11月30日 までに意見を文書で総務係へ提出するよう通知


 

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