No.46
2001.3.27
熊本大学教職員組合
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病院長交渉報告No.3

看護婦増員および待遇改善について
ケアの向上のための2対1体制を!!


スタッフの足りない中てりアソシエートナースなんて・・・
 本来のプライマリナ−シングはどうなるの?


<副看護部長>
遅出を作ったとしてプライマリもいろいろあって熊大方式でやっていく。アソシエートナースをつくる。
<組合>アソシエートナースを作ったとしても日勤者は残業することになる。
<副看護部長>そうですね。看護助手が0.5人増えるでしょ。結局、二内科ではどのようにすると決めたのか。
<組合>まだ決めていない。患者さんにあわせて一日が動いていくのがプライマリのあり方。遅出は10時にくるわけですから一日の計画もたてられない、看護婦にあわせて患者さんが動くことになる。ということはプライマリがやれないということになる。
<副看護部長>それをカバーするための体制を取る。
<組合>それはプライマリの定着とは言えないのではないでしょうか。方針を変えるおつもりですか。
<副看護部長>二内科5階では後退と思っているのか。
<副看護部長>稼働率の事もある。
<組合>40ベッドで一人で二人分のベッドを使っておられるので当然稼働率は70%ぐらいにしかならない。あげようと思ってもあげようがない。血液疾患でちょっとでも動けば血管が破れるので全面介助が必要な人がほとんど。
<組合>実態をわかっておられないのではないでしょう。
<副看護部長>二内科はゆっくりといい看護ができていると思っている。よその病棟ではそれができていないのでできるようにしたいと思っている。他科でも同じようにやってほしい。
<組合>2対1にして看護料も上がる。お金を取って今以上に他の業務に忙殺されて患者さんへのケアが滞れば患者さんに対する詐欺になるのではないか。二内科は一例。何とか考えてほしい。
<副看護部長>病院全体で考えていかねばならない。

「ひずみ」って何??「痛み」って何??

<組合>
赤煉瓦No34(HP版No35に修正)にあるように全国の2対1の病院での看護補助者は100人あたりで5.36人、熊大は2.18人。半分以下でやっている。
<組合>その数値はお手元の資料にあるのでぜひご覧いただきたい。先ほどからひずみとか痛みとか言われているが何を言っておられるのか。全く痛む必要はないのではないか。病棟婦削減の事か。
<病院長>必ずしもそうではない。病院長裁量経費も人件費として使うお金でないお金を使っている。医療機器とか高度医療機器に使うべき。それも痛みの一つ。
<組合>きちっと文部省から来る予算がある。14名分は滅らされる事はない。資料6の3枚目の赤煉瓦No38はお読みいただいていると思うが、この中で間違いが有れば指摘していただきたい。減額となるのは医療費。文部省も医療サイドや世論の声を反映させて今回増員している。医療事故防止が改善されなかったらどうするのか。2対1になって医療事故がおきたらどうするのか。
<事務部長>根っこでつながっているかもしれないが病棟婦削減と医療事故は関係ない。
<組合>それは甘い。
<事務部長>今のままでは豊かな2対1はできない。先行投資で切り込んでいこうとしている。2対1に移行できない大学もある。熊大病院ではもらった23人だけでなく別に14人増やして2対1体制をとってみた。
<組合>下請費用を8千万円から5千万円にしたのはそちらが予算を取って来れなかったのではないか。
<事務部長>みんな条件が違うなかで経営努力をどこまでやってかだ。看護婦の協力を得ることからやろうというになった。
<組合>2対1になったからと言って楽になるとは思えない。医療事故が絶対起こる。
<事務部長>医療事故が絶対起こらないとは言えないが、医療事故に直接結ぴつかないのではないかという事だ。
<組合>病院内のリスクマネージメジトを見ても作業中に呼ばれた時の率が高い。準夜2人で配膳業務が加わったらそういうことが頻繁に起こる。事務の方でもわかられるでしょ。
<事務部長>それは否定しない。それはわかる。しかしどうやって2対1にしていくかを考えている。医療事故はあってはいけないこと。
<組合>リスクにさらされることをさせるというのはおかしいのではないでしょうか。
<事務部長>調査して今後どうするか提案、指摘していきたい。
<組合>実態を把握していただきたい。
<事務部長>合理化、体制案が必要だ。


 

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